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2012/01/03

初夕日に富士を仰ぎ、ゆるゆる始動。

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新しい年が始まった。今年もよろしくお願い申す。

Dscn0132ここ10数年間は、毎年、秩父の山奥で新年を迎えている。今年もまた、昨年末の30日に行き、きのう帰ってきた。雪が降り積もることもなく、川に氷がはることもなく、比較的おだやかなほうの元旦だった。普段は1日3本のバスが、年末年始は1日に2本になる集落を、11時15分のバスで発った。

行き始めたころ、バスは1日に5本ぐらいはあった。行き始めたころあった中学校は、廃校になった。行き始めたとき20戸あった家は、18戸になろうとしている。これから10年間ぐらいのうちには、もっと急速に、消える家が増えるだろう。ま、おれの余命と、いい勝負か。

集落としては消滅を宿命づけられていることを、行くたびに確認して帰ってくる。もちろん、住んでいる人たちも、よくわかっている。そして、日本のあっちこっちで、おなじようなことが起きていることも、わかっている。だから、いっときは口にすることもあった恨み言もいわなくなった。そのかわり、二度と、「部落の発展のために」ということも、聞かなくなった。

バスには、おれたち2人だけだった。

往きは、先へ行くほど、乗り物の本数が減るから、ここ東大宮から同じ埼玉県でも5時間以上かかるが、帰りは4時間ぐらいだ。大宮に着いたのが15時少し前だった。末期の集落から着いた大宮は、正月2日ということもあって、頭がクラクラするほど過激な混雑だった。

その人混みに身をまかせ、「いづみやという気分じゃないな」と、ビストロ居酒屋へ。いづみやという気分でなかったのは、3泊4日、自家手打ちのうどんとそばと野菜を中心に、ずっといづみや風の呑み食いを続けていたからだ。いかにも「都会」という雰囲気の店だった。生ビールで乾杯のち、ビストロ料理で、それがよかったので、白ワインを一本、あけた。

宇都宮線に乗るべく大宮駅にもどってみると、宇都宮線は強風で倒れた木のおかげで止まっていた。運転再開見通しがたつまで、時間がかかるというので、シャトルで帰ることにする。一番近いシャトルの今羽駅から、30分は歩かないですむはずだ。それに、まだ歩いたことがないから、いい機会だ。

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初めての道だが、だいたいの見当で歩いて、最短距離だったようだ。東大宮操車場に架る陸橋を渡るころ、夕闇が迫っていた。

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陸橋の上で西の空を振り返ると、わずかに残っている夕焼けの中に、富士山の黒い影が見えた。意外に大きく見える。ことし初めて見る、夕焼けと富士山だった。

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東大宮操車場の向こうには、さいたま新都心と大宮の賑わいの灯りが見えた。今朝あとにした山奥の集落は、闇の底だろう。

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