« 野暮酒場@小岩での泥酔論は今週の土曜日。 | トップページ | 岩手・盛岡の『てくり』14号のマップ。 »

2012/03/22

『雲のうえのしたで』と「マップ作り」の効用。

Dscn0508

最近入手して、よく眺めている地図がある。いづれも、観光や散歩がらみのものだが。

一つは、「伝えたい、残したい、盛岡の「ふだん」を綴る本」である『てくり』14号。市の中央部を流れる中津川の両岸をカルチェラタンに見立てたお散歩コース「盛岡カルチェラタン」が特集だ。もう一つは、おれも絡んでいる東京・中野のやどやゲストハウスが、ゲストのために作った、A4ペラのコピー印刷のような「YADO★MAP NAKANO中野」。そして、「北九州の情報誌『雲のうえ』を応援するファンクラブ会報誌」である『雲のうえのしたで』だ。これはB4サイズの一枚で、片面が「雲のうえあしあとMAP 若松編」になっている。

それぞれ特徴があって、おもしろい。今日ここに紹介するのは、『雲のうえのしたで』だ。というのも、一昨日、『雲のうえ』16号「北九州ラーメン」特集が発行になったばかりだからね。まずは、16号、よろしく~。

で、『雲のうえのしたで』は、B4を折りたたみ、文庫本より一回り小さいサイズ。ファンクラブ会報誌だけど『雲のうえ』編集委員の牧野伊三夫さんも制作に協力し表紙上段のイラストなどを描いているほか、発行責任者の林舞さんはデザインやイラストを仕事にしている方だから、B4ペラとはいえ、なかなか凝った作りで、手にしただけで魅了される。

Dscn0509表1表4を裏返すと、観音開きになっている。「私たちは『雲のうえ』を応援します」の声と名前がある。その観音を開くと、「『雲のうえ』取材後のお店や人のこと」で、「雲のうえのその後を追う」。今回は、『雲のうえ』3号に登場した山福印刷さん。その横に、「『雲のうえ』にまだ載ってない銘店案内」ということで「ここもいいちゃ!」。創業から120余年の豆屋さん?宇崎商店。

そして、全部開ききると片面が若松編のマップになっている、というわけです。「『雲のうえ』が取材したお店や場所を辿ってお散歩してみました」。マップ上に『雲のうえ』に登場した店や場所をおとしこんで、コメントや解説を加えたもの。

Dscn0510

「歩いてみなくちゃわからない「若松」という街のすばらしさ!実際に街を歩いてみて私たちもいろいろ発見しましたよ」とあるのだけど、その発見がイマイチよく伝わってこないのは残念だけど、自分たちで歩いてマップを作ることで、街について新たな発見があるのは確かだと思う。それが、これから街を育てる力になるに違いない。

そんなふうに思いながら、この地図は空白が多いから、『雲のうえ』に載った店や場所を糸口に、自分の目で見て書き込み、自分のマップを作るのにもよいと思った。そうすることで、より若松が身近になるだろうと。そして、自分と街との関係が、より鮮明になるだろう。

おれの場合、このあたり、けっこう歩いているので、そこここの場所を思い出して、若松を感じ直しながら、楽しんでいる。そして、ああ、また北九州へ行きたいなあ、と思うのだった。

おれは、かつて「プランナー」の肩書きで、いわゆるマーケティング・リサーチというオシゴトをして、白地図をもとにエリア・マップを作るということを、わりとよくやっていた。地域を歩き回りマップを作るのである。そこに地域の地理はもちろん、歴史も書き込めるし、書き込んだものを見て、未来も想像できる。ま、もっといろいろなことが見えてくるのだが、マップ作りの力は、すごいのだ。

かつて、『雲のうえ』の創刊号を見てコーフンし、2006/11/16「北九州市「雲のうえ」の素晴しさ」を書き、そこで牧野伊三夫さんの文を引用している。「日々の暮らしや街の表情からみれば、北九州は、方々で急速に消滅しつつある土地のにおいや陰影といったものを、まだ残している。地理や歴史がつくるひときわ濃い風土が、血や肌に熱を感じさせる。他に類のないこの風貌のなかに酸素を送りこみ、魅力的な未来を築く方法はないだろうか」

その方法の一つが、『雲のうえ』だろうし、それでは不十分なことはもちろんで、『雲のうえのしたで』のように歩いてマップを作ることで、その場所の記憶を掘り起こし発見し、その場所の魅力的未来を想像し、その場所で何をすべきか何をやりたいかを探し当てることにもつながるだろうと思っている。

なんにせよ、『雲のうえ』は、よいファンクラブ会報誌を持ったというわけだ。で、だけど、この会報誌は、みなさんが払ってくれる会費で印刷費を捻出しているのでありまして、会費が集まらないと発行できない。ぜひみなさま、1口1000円以上の会費を払って、『雲のうえ』と『雲のうえのしたで』の応援、よろしくお願いします。北九州の方に限らず、『雲のうえ』や『雲のうえのしたで』のようなものがあるだけで、人生は楽しいし、うれしいじゃないですか。

詳しくは、こちら「雲のうえのしたで」のサイトをご覧ください。
http://kumonoue-fanclub.net/

当ブログ関連
2011/02/01
人気の「雲のうえ」だが、もっと応援したい。
2011/05/21
ごく私的な手づくり観光への誘い。
2010/01/20
「アートの力を信じる」…地域とは、好きでもないやつと暮らす場所。

| |

« 野暮酒場@小岩での泥酔論は今週の土曜日。 | トップページ | 岩手・盛岡の『てくり』14号のマップ。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『雲のうえのしたで』と「マップ作り」の効用。:

« 野暮酒場@小岩での泥酔論は今週の土曜日。 | トップページ | 岩手・盛岡の『てくり』14号のマップ。 »