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2012/04/07

木村衣有子と武藤良子の「十二篇」トーク。

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きのうは池袋のブックギャラリー「ポポタム」の企画展、木村衣有子と武藤良子による「十二篇」を見て、2人のトークを聞いた。

行く前に想像していたのとはちがい、作品は、木村さんが書いた文章を武藤さんが、たしかパステル桜クレパスを使って、直接壁に描き、絵は、本の挿絵のようにおさまっている。なるほど、こうやって見ると、ギャラリーの空間が一つの本になっている。

武藤さん手描きの文を読みながら絵を見る。とうぜん、木村さんの文は全部は描ききれないから、全文が掲載のプリント版が300円で売られている。なかなかデザインもよい。

こういうのは、とりわけ武藤さんにとっては、いろいろ条件が多くやりにくいというか大変な面があったようだが、だからこそ自分の好き自由にやるときとは違う力がつく。19時半から始まるトークより1時間ほど前に着いて、武藤さんと話していて、そう思った。

Dscn0579なかなか大胆な試みだが、ここにいたるあれこれは、トークで聞けた。トークは、30名の会場が満員。おれも口をはさんだりしたが、会場からも声が出て、なかなかおもしろくて有意義なものだった。向田邦子をめぐる、お2人の発言と会場にいた岡崎武志さんのヒトコトなどに、なるほどねえ~。やはり会場の古書往来座の瀬戸さんが、木村さんの文章を分析して述べたことも、おれなんぞは気がつかないことで、大いに参考になった。これらの話は、打ち上げ呑みのときにも話題になって、とにかく、おれはかなり得した気分。

今朝、プリント版を見ると、武藤さんも言っていたが、描いた文章と印刷された文章とでは、印象がちがう。きのう会場でよいなと思った文章とはちがうほうが、よいと思えたり。昨夜も話題になっていた、十二篇の掌篇のなかでも、主語のあるものとないものがあるのだが、読んでいると、これはもしかすると、小説を謳っているが、「小説」と「随筆」や「エッセイ」のあいだに、ヘンに存在する垣根や偏見をかきまぜて無くそうという試みなのかも知れないなあと思ってみたり。とにかく、食べもの随筆としても読めて、木村さんの私家本、食べものエッセイ集『味見はるあき』を思い出したのだった。

なんにせよ、こういうチャレンジは、見るほうにも大いに刺激になる。寝ておきても、いいもの見聞きしちゃたなと気分よく、なんだか年寄りのヤル気が出る。

この展示は、ポポタムで14日まで。そのあと、5月1日から6月3日まで盛岡のCygで行われる。ポポタムの展示が終われば、壁に描いた文章は消され、消える。つまり同じ作品は残らない。ぜひ会場へ行って見てください。

早めに出て、ひさしぶりに鶯谷の信濃路で呑んでから池袋の東武で酒を1本買ってポポタムへ行った。トークは21時ごろ終わり、21時半から蘭々で打ち上げ。岡崎さんの隣に座って、あれやこれや、もう片方の隣は武藤さんだったので、エロに走りそうになったり、楽しく過ごした。楽しくて、宇都宮線終電は間に合わず、大宮から深夜バス。家に着いたのは25時すぎだったかな。これまでこのバスに乗るときは泥酔記憶喪失状態で、料金の記憶がないのだが、昨夜は、それほど泥酔しておらず、通常運賃の倍の580円であると知った。

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