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2012/04/18

どぶろくと女と汁かけめし。

Dscn0662阿部健さんによる『どぶろくと女 日本女性飲酒考』(新宿書房)を、木村衣有子さんに借りて、しばらく本棚に立て眺めていた。なにしろ、この本、背の厚さが4センチもある(天地は18.5センチ、左右13センチ)。眺めているには申し分ない重量感だが、なかなか読み始める決心がつかない。だけど、読み始めた。

「はじめに」を読んで、おっ、これは拙著『汁かけめし快食學』と似たような問題意識があるようだと思った。そもそも「濁酒」と書く「どぶろく」と「女の飲酒」と汁かけめしの立場が似ている。つまり、どちらも、江戸期までは、少なくとも庶民のあいだでは、男女問わず普通であったものが、明治以後「閉塞」に追い込まれる。

日本の食文化史を明らかにするには、汁かけめしの歴史が必要なように、日本の酒文化史を明らかにするには、濁酒と女の歴史が必要なのだ。てな、感じなのである。

そういうわけで、興味は高まっているのだが、かといって読むスピードが早まっているわけじゃない。読書は遅いほうなので、ノロノロと進んでいる。なにしろ、重いから、寝転がって読むにも容易じゃない。

Dscn0664この本は、木村さんが近著の『もの食う本』(ちくま文庫)に取り上げた。なので、彼女が読んだときの付箋や、角を折ったりしてある、そのまま借りた。書評をやるには、こんなに読み込むものなのだなあ。彼女の付箋や折りのところに注意を払いながら、「本の読み方」のオベンキョウにもなるので、ますます読むのが遅くなる。ま、ゆっくりじっくり読もう。

しかし、いま、自家製の濁酒を知っている人は、どれぐらいいるのだろうか。おれが、初めて腰をとられた酒は濁酒だった。たしか小学5年生だった。町から離れた標高600メートルほどのところにある清水という集落の家でだった。その集落では、山葡萄で葡萄酒を造っている家もあった。1970年代、歌舞伎町の朝鮮料理屋には、床下で造っている濁酒つまりマッコリを飲ませてくれるところがあった。

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