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2012/06/04

チマチマしたこと。

去る1日、同じ日に、京阪神エルマガジン社から、『ミーツ・リージョナル』7月号と白井いち恵さんのデビュー作『東京バス散歩』をいただいた。とくに白井さんの本は、ここに紹介しようと思いながら、ほかの積読状態に合流したままだ。

どうも、いわゆる読書に身が入らない。そして、そういえばと、『ミーツ・リージョナル』6月号で永江朗さんが連載「本のむこう側」に書いていたことを思い出した。「今こそ読みたい、アンチ「ほっこり」小説」のタイトル。

「3・11以降、小説が売れなくなっている。ある文芸編集者から聞いた話だ。小説の返品率が上昇したまま戻らないというのだ。それはそうだろうと思う。自分の身のまわり半径3メートルぐらいの中で起きるチマチマしたできごとを書いた小説や、「ほっこり」した気持ちになれる小説なんて、地震と津波と原発事故の後では屁みたいなものである。下品ですまんが。小説で扱われる失恋だとか離婚だとかっていう不幸も、津波に比べれば・・・・・・と思ってしまう。小説家の想像力が試される時代だ」

実際の小説の売行きは知らないし、もしかしたら、地震と津波と原発事故の後ということでなくても、もともと近頃の小説家や彼らの作品を愛好する「本好き」といった読者の想像力は貧困だったのであり、それが急には豊にならないと思ったりするのだが。そもそも、近頃の「生活保護」をめぐるアレコレの議論でも、小説家の発言は、もともと関心がないのではないかと思われるほど影がうすい。

ま、おれが読書に身が入らないのは、地震と津波と原発事故や、生活保護問題などアレコレの社会問題にココロを奪われているせいではないのだが。それでも、先日、ハーベスト社の小林さんにいただいた、「ほっこり」癒しにはほど遠い小難しいガクジュツ書『差異の繋争点 現代の差別を読み解く』(天田城介・村上潔・山本崇記 編)は、割と早く読んだのだから、いまどきの深刻化する貧困と差別のことは気になっているのだろう。

そもそも地震と津波と原発事故があろうがなかろうが、いわゆる「生活困窮」状態というのはあったのであり、被災者を何故支援するかといえば、被災により「生活困窮」状態に陥っているか陥る可能性があって、そういうことにならないためのはずではないのか。どうも「生活困窮」問題については無関心で、「被災者」支援だけってのは、ま、しないよりマシなのかも知れないが、キレイゴトのような気もする。それこそ、被災者支援することで「ほっこり」を求めあっているような。うーむ、やはり「小説家」といわれるひとたちの想像力は試されているのか。いや、ま、永江さんも含め、ライターの想像力が試されているのだろう。

そりゃそうと、このあいだから生活保護受給問題が個人叩きのようなアンバイになっているようだけど、ちゃんと政策的な議論をするなら、『差異の繋争点 現代の差別を読み解く』の中でも10章「国家の眼としての貧困調査」小泉義之は読んでおいて損はないと思うよ。ひとの生命や生活に関わることだからなあ。

先週後半からアレコレ今日の「朝いち」仕事が片付くまであわただしかった。老化で処理スピードが退化しているからだが。老化といえば。

NHKラジオ第一「VIVA!大衆食堂」の出演は、今月で終わりと思っていたら、「すっぴん!」の放送は7月20日までだそうで、7月11日の放送が最後になる。そのあとは、「すっぴん!」が、高校野球中継などで、8月一杯は休みになる。おれの出番もこれで終わり。と思っていたら、先週末に、9月以後のことで打診があり、現在隔週の出演を毎週にして続けたいとのこと。若ければ、うれしい話だけど、それは厳しい、なにしろトシだからねえ隔週でも、けっこう負担なんですよ。ちょうど忙しい最中だったので、担当さんに電話ですげなく断ってしまった。同じ断るのでも、ちょっと素っ気なさ過ぎたかなと反省していた今日、テキも簡単には引き下がらず電話があり、反省もあったから話を聞いているうちに、キッパリとは断れきれず、またさすがクドキ上手なのだな、ずるずるずる引き込まれ、負担をできるだけ小さくする条件をチマチマ言っていたら、それで検討いただくことになった。ま、決まったら、潔く、老体にムチを入れ、もうひとがんばりするか。

ってことで、とりあえず残り全力投球、6月13日、27日、7月11日。放送時間が繰り上がって、9時5分ごろから15分間ぐらいに変更になりました。よろしく~。

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