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2013/12/16

朝日新聞の「ソースカツ丼」記事にコメント。

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いろいろたまっていることを、年内に載せていこう。

少し前になるが、朝日新聞の福井総局の記者の方からメールをいただき、ソースカツ丼について問い合わせがあった。ソースカツ丼がどこで始まって、どのように福井にもたらされ定着したか、福井以外のソースカツ丼の分布やつながりの可能性ついて調べているという。

メールで返信したら、興味を持たれたのか、電話でも取材があり、メールのやりとりが続いた。最初は、福井県内の朝刊に掲載の予定だったが、最終的に11月9日の西日本地域の夕刊と、同13日の福井県内の朝刊に掲載になった。こういう話が西日本版夕刊トップになるのかと驚いたが、「ご当地グルメ」が人気のせいか。なかなかの力作だ。おれは、「絹の道」とソースカツ丼の分布の関連の可能性について言及している。

こういう大衆的な料理は、「伝播」をたどるのは難しい。かなり広範囲に広がって、ある特定の地域だけに続いて残ってきた可能性があるからだ。つまり「伝播」の前後関係は把握のしようがない。

ただ、その残って続いている地域の特徴と関連性は、時代の特徴と照らし合わせてみると、あるていど想像つくことがある。記事では「絹の道」というロマンをからめているが、明治から戦前の繊維産業関係の往来は、ソースカツ丼にかぎらず、大衆レベルでのハイカラ文化の普及に、何か関係がありそうなのだ。一介のフリーライターが、そういうことを追いかけている余裕はないので、研究者や新聞社の方などがやってくれるといいのだが。

いま気がついたが、話には出ていたが記事からは福島県の会津若松地方のことが落ちてしまっている。この地域もカツ丼とえばソースカツ丼だ。とにかく、担当記者さん、お疲れさまでした。

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