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2014/05/20

「すみれ洋裁店・小口緑子の美術展」とミニ古墳部活動、二日目。

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相談して朝食は7時半ってことになっていた。

「女子」が4人もいたのに、誰にも襲われることなく、朝を迎えた。起きて外に出ると、スッキリと晴れ、山々の稜線がクッキリ見える(昨日掲載の最後の写真2枚)。日が差さない屋内は寒いが、日の当たる外はあたたかい。朝食は外ですることになった。

「なかや」の管理人をされている大塚謙一さんが、昨夜の囲炉裏の残り火であじの開きを焼くなどして準備してくれた。大塚さんは、30代に見えたり40代に見えることもあったが、おだやかな青年で、地元の方と思っていたら、1年ほど前に会社勤めを辞めて移住、「なかや」の隣に住んでいるのだとか。

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前夜は、たんぱく質ゼロに近い食事だったので、アジ開きや納豆や玉子が、すごくうれしい。うーん、ビールがないのが残念。どんぶりめしをかっこむ。

小口さんと連絡がとれ会場で会うことになっていた。10時少し前、大塚さんに見送られ、「なかや」さんをあとにして、再度津金学校へ。学校の前では田植えをやっていたが、たいがい田植えはこれからのようだった。

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昨日は書かなかったが、津金学校の明治校舎と大正校舎のあいだの奥、一段高いところに諏訪神社がある。この参道の鳥居は、いま来たほうへ100メートルほど下ったところにあるから、道路になってしまったところや津金学校などは、もとは諏訪神社の境内だったのだろうか。この神社の屋根が、千木や鰹木などなく、どう見てもお寺のような屋根の造りなのが気になった。

小口さんは、すでに着いていて、再会。といっても、おれは一昨年だったかな?吉祥寺で「御田町スタイル」の展示があったときに会っている。まずは、一階の古本と雑貨とカフェのような店で、お茶をしながら談笑。それぞれが展示を見ての感想をいうと、それぞれ違うところに興味を持っているから、おもしろい。それで再度展示を見る。気づいていなかったことに、なるほど~。

111展示場の外のバルコニーでスソさんと景色を眺めながら、帰りの相談。タクシーを呼ぶにせよ歩くにせよ、また長坂に出るのは気が進まないねえ、天気もよいし、それなら小海線の甲斐大泉へ出ようか。スソさんがスマホで調べると2時間ほどの歩き。デレデレ登りで楽ではないけれど、とにかく甲斐大泉へ行こうと決定。

小口さんや津金学校と別れ、おいしい学校で小腹用に各自パンを一個ずつと水を買って、歩きだす。甲斐大泉は西北西方向に直線距離だと7キロぐらいだが、実際は10キロぐらいだろう。詳しい地図がないと田舎道はわかりにくいし遠回りを覚悟していたが、スソさんのスマホのナビが大活躍。なんと、普通ならこんなところを歩かないだろうと思われる、草で埋まった農道まで、最短コースをナビしてくれるのだ。ときどき、え~、まさか~、という感じもあったが、とにかく天気もよいし、ナビを信じてひたすら歩いた。

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道は、ひたすら登りだった。北に向かい西に向かい、また北に向かい、また西に向かい、最初はゆるく、ハクサイやサニーレタスやジャガイモや山芋などの畑の中を歩く。このあたりは高原野菜の産地だ。広大な畑の風景。「農道ナビ」のおかげで出合えた。

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205ゆるい野菜畑の丘を越え谷間に入って小渓谷を渡り、また登り。途中でヤギと挨拶。南八ヶ岳花の森公園の道の駅に着いた。農道のようなところを歩いてきた後なので、急に「俗」の中に入った感じ。ここで小休止。まだみんな元気がよい。朝食どんぶりめしがきいたのか、あまり腹は空かない。買ってきたアンパンを食べる。

219このあとが、大変だった。道の駅の前を走る清里ラインを渡り、寺沢という集落の入口あたりから西側の山への登り、これが急だった。旧道らしく、車の通りはないが、カーブのない直登の急坂。みなの足取りが重くなる。見れば、カワハラさんとツルヤさんは、とくに足ごしらえはなくローヒールの短靴でバッグも手提げ。でもまあ、カワハラさんは近頃登山をしているし、ツルヤさんは取材などでよく歩きまわっているだろう最年少、大丈夫。

223この急坂を登りきると、一挙に見るからに高原という感じの、展望のよいところへ出た。正面には八ヶ岳。

ナビを見ていたスソさんが、ここからはほぼ直線一本道という。しかし、まだまだデレデレ登りが続くし、ほぼ直線ということは、デレデレ登りは甲斐大泉駅に着くまで続くのだ。おれは10年ほど前に甲斐小泉や大泉のへんを歩いている。

左側に墓場が見えた。墓石が一斉に南を向いている。スソさんが「なんで、みんな同じ方を向いているのだろう」という。おれは「甲府の城の方を向いているんじゃないの」とテキトウにいう。振り向いたスソさんが「富士山だ~」と叫ぶ。そうか、墓石は富士山の方を向いているのか。

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先を行く3人に「富士山が見えるよ~」と教える。富士山というと興奮するのは日本人か。いやいや富士山は、誰がどこから見ても、興奮する。やはり高い、富士山だけが空中に浮いている感じだ。

その富士山が見えたあたりから、ぼちぼち別荘が増えてきた。やはり別荘は眺望のよいところにできるのか。「売り地」の表示も増える。いくらぐらいか、自分ならどこがよいか、評定する余裕はあったが、しだいに口数は少なくなる。

道はデレデレ登りが続く。口にする言葉は「もうどれぐらい来たかな?」「あとどれぐらいかな?」。だんだん足が棒のようになる。誰かさんは後ろ向きに歩いたりしている。カーブがないと、足への荷重の向きが変わることがない。もう駅まで15分はないだろうというあたりで、ついに「休もう」ということになった。

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一休みしても足の疲れは簡単にはとれない。最後は「駅はまだ見えないか」ばかりが気になる。おれは、はやくビールを飲みてえ~。だけど、甲斐大泉駅には売店がないし、周辺にもビールを売っている店はないのだ。ガマン。

駅に着いたのが15時5分前ごろ。歩き始めたのが12時頃だったから、途中で30分ほど休憩したが3時間かかった。ちょうど15時4分の小淵沢行き臨時列車があって乗った。2両連結のうち、後ろの一両はおれたちだけ。ドカッと思い思いに寝転んだりヨガポーズをとったり。

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小淵沢では、1時間ほど待って16時17分発の、普通乗車券で特急並みのホリデー快速の新宿行きがあって、これに乗った。もちろん、駅の店で、ビールを買って飲み、立ち食いそばも食べ、車内で飲む酒やつまみも買った。

立川で降りてツルヤさんと、西国分寺乗り換え武蔵野線経由で、ヨロヨロ帰宅。いつものことながら、くたびれ果てて帰りついても、ここには書ききれないほど盛り沢山の濃い旅で楽しかった。

と、なんとか書き終えた。

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