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2015/04/30

5月4日、『川の東京学』第二回トーク編@小岩・野暮酒場。

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去る4月4日は、「川の東京学」浦安フィールドワーク編だったが、つぎの5月4日の「川の東京学」について、有馬さんからツイートで告知があった。

allman3369‏@allman3369
https://twitter.com/allman3369/status/592308840869208065

【告知】昨日は古都鎌倉を満喫された方もそうでない方も、5月4日は酒都・淫都小岩で『川の東京学』!18時スタートです。前回は公開打ち合わせのようなスタイルでしたが、今回はアルコール濃度アップでいきたいと思います。是非ご参加ください!
21:46 - 2015年4月26日


allman3369‏@allman3369
https://twitter.com/allman3369/status/592696309833924609

昨日もツイートしましたが、5月4日に小岩・野暮酒場でライターの遠藤哲夫さん(@entetsu_yabo )と『川の東京学』第二回トーク編を開催します。「西側」に重心が傾きすぎた東京論を、「川の手」「川向う」の東側から問い直す試みを、まさに東京の極東・小岩から実践します。(続く)
23:26 - 2015年4月27日

(続き)『川の東京学』、当日は野暮酒場の店主(@tano_yabosakaba )にご協力いただき、川にまつわる映画をいくつかダイジェストで流す予定です。また、その他テーマにかかわる書籍や漫画について、これから当日まで呟いていく予定なので、参考にしていただければ幸いです。
23:29 - 2015年4月27日


小岩の野暮酒場で、18時スタート。よろしくね。今回は、映像や画像、漫画なども使い、ああでもない、こうでもない言いながら泥酔の予定。

おりしも、明日は5月1日。メーデーで、メーデーとは関係ないけど、『ミーツ・リージョナル』6月号の発売日。「スゴイぞ!大正。」のタイトルで、「島」といわれる大正区、水辺の街の特集。

これからは、西も東も、ますます、「川」が、街のキーワードとして見直されそうな予感。

おれは、「川の東京学」浦安フィールドワーク編の前々日、この特集のなかの「駅前めし酒場と、エンテツさん。」取材のため大阪へ行き、どうせ「島」といわれる大正区へ行くなら、川から上陸してやろうと、渡船を利用した。

大阪は、市が運営する渡船場が8ヶ所あるのだが、そのうち7ヶ所が大正区と他区をつなぐものなのだ。これだけでも、大正区が「島」といわれるワケがわかるだろう。

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明日は、メーデー。「労働者の祭典」として語られることも少なくなった。「南葛労働者」という言葉を知っている人も、少ないだろう。

「南葛労働者」の「南葛」は、東京府南葛飾郡のことだ。現在の葛飾区全域と、江戸川区・墨田区・江東区・足立区の一部だ。川に沿って、農業や水運が営まれ、街ができ、工場ができ、東京の発展を支えてきた。その一端は、つげ義春の漫画にも、描かれている。

いままで、あまり「語られてこなかったこと」「忘れられてきたこと」を、泥酔しながら考えてみる。その先には、二日酔いか……。

当ブログ関連
2015/04/09
4日の「川の東京学」浦安フィールドワークは、大いに楽しく有意義だった。

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2015/04/29

モウロウ鎌倉、daily、LONG TRACK FOODS、岡尾美代子さんの店を訪ねた。

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25日は、すでに書いたように、鎌倉で遅くまで飲んだくれて大船のホテルに泊ったのだが、翌日10時チェックアウトのあと、また鎌倉へ行った。ほかの2人は、朝コーヒーをしたらしいが、おれは二日酔い状態で、なにも食べる気がしない虚脱モウロウ状態。

鎌倉に着いて、まずはJA鎌倉即売所のなかにある、岡尾さんの新しいお店へ。まだ看板に名前が入っていないが、「daily」というデリカテッセン。

即売所の雑な景色のなかの、チョイとおしゃれな店舗に、雑なおれが、というダブルギャップ。という感じだが、パウンドケーキがうまそうだったので、二日酔いの身体に少し補給をしようと、買って立ち食い。そりゃもう、うまい。つぎに行ったときも、必ず食べたい。

少し元気が出たか。だが、まだ身体がモウロウとしている。

若宮大路を由比ヶ浜方面へ向かう。岡尾さんの本店、「LONG TRACK FOODS」へ。11時の開店準備中だったので、挨拶だけして、由比ヶ浜へ。日差しが強く暑い。コンビニで缶ビールを買い、海を眺めながら飲む。といってもアルーコールを飲んだのはおれだけ。ほかの2人は、アイスクリームだのソフトドリンクだの。

海を眺めても、浜には降りない。動くのがメンドウなのだ。

「LONG TRACK FOODS」にもどり、都内から着いて仕事をしていたI上さんと合流。「LONG TRACK FOODS」は6周年、ピクルスはうまそうだし、蜂蜜も買って帰りたいとボンヤリ見ているうちに、I上さんも含め4人でウロウロすることになり、また「daily」にもどる。おれはモウロウと着いていく。

12時ごろ昼食をとろうということになり、「daily」の近くに、いつか取材したいと思っていた、今風おしゃれな食堂を見つけた。なるほどよさそうだが、コメのめしを食う元気がない。ワガママを言って、「あしなや」のサンマーメンを食べることに。

喉がひからびるほど乾いていたから、当然、ビール大瓶を一本、4人でコップ一杯ずつ、うまい! が、身体は一層モウロウとなる。

サンマーメンを食べたが、とくに元気が出たわけでもなく、寝むそうな身体をひきずって、ウロウロ。天気はよいし、鎌倉は、すごい人出。午後2時ごろ、元気十分なI上さんと鎌倉駅で別れた我々モウロウ3人は、帰途についたのだった。

しかし、岡尾さん、すごいなあ。

LONG TRACK FOODSのサイトは、こちら。
http://longtrackfoods.com/

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2015/04/28

浜野佐知ジェンダー映画祭、『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』に感動。

4月19日のまとめ。

「女だから」という言い方は、「女だから」「よい」、「女だから」「ダメ」という両面を持っているが、どちらも同じ根のビョーキだろう。とくに近頃は、「女だから」「よい」と正義のように扱いチヤホヤする傾向もあって、まったくダメだし、権力欲や出世競争欲むき出しの、男顔負けの女は、昔からいる。いわゆる「ジェンダー」問題は根が深い。

昨年夏、試写会で観た、浜野佐知監督、山﨑邦紀脚本の『BODY TROUBLE〜男が女になるビョーキ?』は、ある朝、若い男が目が覚めたら、チ○ポがなくなって、女になっていた。というところから始まるオハナシ。「この社会は一つに見えるけど、男側からみた社会と女側からみた社会では、まるで別物」を描く。

その『BODY TROUBLE』の公開を記念して?はずみをつけるため?4月の土曜・日曜、3週に渡って、「浜野佐知ジェンダー映画祭」というのがあった。これは、一昨年の渋谷における「浜野佐知映画祭」の第二弾。今回の会場は、東京・十条のシネカフェ「SOTO」。

『BODY TROUBLE』は全日上映で、これに、浜野佐知監督、山﨑邦紀脚本の文芸物と、浜野さんプロデュースの山﨑邦紀監督によるピンクやゲイ・ピンクなどを組み合わせるという、めったにないもの。しかも『BODY TROUBLE』以外は、35ミリフィルム版の上映だ。

『BODY TROUBLE』以外のプログラムは、4月4日(土)、『百合子、ダスヴィダーニヤ』。5日(日)、『そして僕らは変わった』(ゲイ・ピンク)。11日(土)、『こほろぎ嬢』。12日(日)、『理由あり未亡人 喪服で誘う』(ピンク)。18日(土)、『百合祭』。19日(日)、『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』、『変態熟女 発情ぬめり』(ピンク)。

おれは、尾崎翠原作の『こほろぎ嬢』は、映画館で観ているので、『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』のフィルム版を観たいと思い、それに山﨑監督のピンクが観られる19日に行った。

そのあと、ツイッターにつぶやいたことや、やりとりなど、備忘の意味で、ここにまとめておく。いま見れば、もっと正確な表現があるが、ま、そのときのナマの感想ということで。

◆エンテツこと遠藤哲夫‏@entetsu_yabo

浜野佐知監督、山﨑邦紀脚本『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』の1998年フィルムオリジナル版を見てきた。こりゃもう名作ですね、傑作ですよ。こういう映画は、繰り返し再評価されながら広がり、生き続けるような気がする。尾崎翠のように。フィルムオリジナル版を、何度も見られる機会が欲しい。(23:50 - 2015年4月19日)

Shunsei ‏@printempshunsei

@entetsu_yabo @yurikoyoshiko 同感です。自分なりに感じて、読み解いてゆく要素がある映画の典型例だと思います。(10:27 - 2015年4月20日)

◆エンテツこと遠藤哲夫‏@entetsu_yabo

『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』だが、今回は「尾崎翠を探して」の方が主題なんだろうなと思った。鳥取と、翠をとりまく林芙美子や深尾須磨子など1930年前後の東京の詩壇文壇の女たちが、翠をつくった。翠の描き方も納得いったし、翠の自然主義批判が、俺としては痛快だった。で、帰りに泥酔。(0:01 - 2015年4月20日)

◆うみひこ‏@tukinomichi

「第七感界彷徨」やはりすごい映画だった。最後の砂丘の場面の良さはオリジナルバージョンのフィルム上映だからこそ。音楽と共に胸に残る鮮やかさ。(18:48 - 2015年4月19日)

エンテツこと遠藤哲夫‏@entetsu_yabo

前RTに同感。最後の場面は、鳥取砂丘に尾崎翠や深尾須磨子やらが未来的というか開放的にいるんだけど、それが、尾崎翠を探してゆきついたところ、と見えた。(0:19 - 2015年4月20日)


うみひこ‏@tukinomichi

同感して頂いてありがとうございます。「鳥取砂丘に尾崎翠や深尾須磨子やらが未来的というか開放的にいる」あの場面、本当に感動しました。吉行和子さん演じる松下文子の鮮やかな印象が忘れ難い。もう一度、フィルム上映してほしいです。

◆エンテツこと遠藤哲夫‏@entetsu_yabo

『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』のあと、山﨑邦紀監督ピンク『変態熟女 発情ぬめり』を見た。2003年の作品だそうで、監督独特の理屈っぽいピンクには違いないが、近年ほど理屈っぽくないし、エロサービスもあって面白かった。→(0:28 - 2015年4月20日)

→下半身から見た、人間、男や女という感じで、俺は『常磐線中心主義』を思い出していた。(0:29 - 2015年4月20日)


◆エンテツこと遠藤哲夫‏@entetsu_yabo

『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』についてのツーイト、酔っていてとっさに松下文子の名前が浮かばなかったのと、深尾須磨子と翠の対談の場面が印象に残ったので、須磨子の名をあげているが、翠は、松下文子と最も親しかった。(7:32 - 2015年4月20日)

エンテツこと遠藤哲夫‏@entetsu_yabo

昨日の<浜野佐知ジェンダー映画祭>最終日、『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』『変態熟女 発情ぬめり』『BODY TROUBLEー男が女になるビョーキ?』、文芸作品とピンクが一緒に上映という、めったにないものだったが、人間の上半身と下半身の分裂と統合の問題あたりが共通していたと思う。(7:38 - 2015年4月20日)

Kuninori Yamazaki ‏@kuninori55

@entetsu_yabo お忙しい中、十条まで観に来て頂き、有り難うございました。コメントにも感謝します。98年の『尾崎翠を探して』、03年の拙作ピンク、新作の『BODY TROUBLE』を改めて眺めると、蘚の恋愛あたりが出発点だったかなと思いました。(11:10 - 2015年4月20日)

エンテツこと遠藤哲夫 ‏@entetsu_yabo

@kuninori55 いやあ、こちらこそ、たのしませていただきました。いろいろ発見もあったし、翠と須磨子の対談のセリフは、深く刺さりました。行ってよかったです。そうですね、あの蘚の恋愛あたりで、「上半身」「下半身」ということが頭に浮かびましたが、そのあたりが関連しているかなと。(11:21 - 2015年4月20日)

Kuninori Yamazaki ‏@kuninori55

@entetsu_yabo 白石加代子さんがこの映画に出演してくれる最後の決め手になったのが、尾崎翠と深尾須磨子の対談シーンのセリフ。これを言えるならと決断してくれました。大兄のご感想に通じるものがあると思います。なお、実際は女性作家の座談会であったものを対談に再構成しました。(11:26 - 2015年4月20日)


以上。

メモ。白石加代子さんの演技は、素晴らしかったというか、まさに迫真の演技。「思い入れ」だけではない、シッカリした世界観が根本にあるのだな。

とにかく、浜野さんと山﨑さんの作品は、文芸物だろうとピンクだろうと、「性」を正面にすえ、映画の素晴らしさ楽しさを味あわせくれる。とくに、フェチかと思うほど、映像の隅々まで目配りされていて、それも作品としての力になっていると思う。

『BODY TROUBLE〜男が女になるビョーキ?』の感想については、以前に書いた。
2014/07/24
酒とエロと街の文化とか、泥酔そして梅雨が明けた。

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2015/04/27

鎌倉ヒグラシ文庫4周年・祝大船ヒグラシ文庫開店の「話の会」、泥酔。

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25日のこと。東大宮から鎌倉までは遠いから、気軽に飲みに行けない。なので、前々から掛け声のあった鎌倉で飲む計画を実行に移すべく、千石ナンチャラの飲み友2人と大船にホテルをとった。

15時過ぎにチェックインをすまし、ただちに3人で飲む。17時に、ヒグラシ文庫の中原蒼二さん、トークの大竹聡さん、瀬尾幸子さんと大船ヒグラシ文庫で落ち合い、イチオウ打ち合わせのようなカタチで、とにかく飲んだ。なんだか「まかない酒」ってのが、やけに効いた。もうすっかり酔い気持で、トークの会場に着いたのだった。

鎌倉ヒグラシ文庫4周年、祝大船ヒグラシ文庫開店の「話の会」は、ほぼ時間通り18時半に始まった。中原さんが挨拶し、そのまま司会をするのかと思ったら、おれに司会を振って、座ってしまった。

おれはトツゼン司会をやらされてしまったのだが、まったく役に立たない話ばかり、わざわざ都内から来てくださった方も含め、たくさんお集りいただいたのに恐縮。しかも酒を飲む話がほとんどなのに、会場は社会教育用公共施設であるため飲酒はできないアリサマ。愉しかったです。20時半ごろ、予定通りプログラムを終了。

トークのあとは、みなさん大船ヒグラシ文庫へ移動して懇親飲みとなったのだが、おれは失礼して、会場で合流した鎌倉傑女2人が加わり5人で、鎌倉ヒグラシ文庫そばの居酒屋へ。ここで、さらに、鎌倉傑女1人が加わり、なんとまあ、鎌倉3傑女が揃うという、にぎやかな飲み会になった。

天青など、清酒をずいぶん飲んだ。

23時ごろ、鎌倉ヒグラシ文庫へ移動、23時半閉店まで。そのあとバーへ移動したのだけど、名前も場所もわからない。泥酔。午前2時ごろホテルに帰ったらしい。

大船ヒグラシ文庫は、鎌倉ヒグラシ文庫のように、チョイとわかりくい路地奥にあるけど、入ってしまえば落ち着く立ち飲み。周囲の市場のような雰囲気もよいね。

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2015/04/21

東京新聞「大衆食堂ランチ」29回目、南行徳・丸平食堂。

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先週17日は、第三金曜日で、東京新聞に連載の「エンテツさんの大衆食堂ランチ」の掲載日だった。すでに、東京新聞のサイトにもアップされているので、こちらからご覧いただける。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/gourmet/lunch/CK2015041702000190.html

今回は、4月4日に行われた、「川の東京学」浦安フィルドワークで歩いて、最後に寄った大衆食堂だ。

南行徳駅は地下鉄東西線で浦安のつぎ、市川市になるが、市川市の中心は北部の総武線市川駅を中心としている関係もあり、南の行徳地域は、地理的経済的には、浦安と同じ地域をなしていると言ってよい。

実際に、浦安と同じように、古くは漁業、しだいに工場が増え、この食堂が開業した40年前ごろから、東京のベッドタウンへと変貌していく。

現在は朝8時からの営業だが、以前は7時からであり、かつて朝から働く労働者の町だった片鱗を残している。それに、前の道路は交通量も多く、トラックなどのドライバーの利用も多かったようだ。

たばこの対面販売が残っているのもめずらしい。それはともかく、「洗練」というと、なんだか「都会的洗練」がアタリマエのようになっているが、そうではない洗練があるわけで、それはおそらく人格が関係するのだろう。

うわべは都会的に洗練されているように見えても、人間としてはダメ、というのとは逆の存在。つまり、見かけは都会的からは、はるかに遠いが、洗練がある。そういう店。そこには必ず、また会ってみたい人がいる。

ところで、ついでながら、「川の東京学」トーク編その2は、ゴールデンウイークの真ん中、5月4日、野暮酒場です。時間など決まったら告知しますんで、よろしく。

当ブログ関連
2015/04/09
4日の「川の東京学」浦安フィールドワークは、大いに楽しく有意義だった。

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2015/04/15

平民美食、招牌料理。『みんなの大衆めし』中国語版が届いた。

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2015/01/12「『みんなの大衆めし』中国語版。」では、台湾で中国語に翻訳発行された瀬尾幸子さんとおれの共著『みんなの大衆めし』(小学館)について、台湾のリンク先を載せたが、本の現物が届いた。

日本語版より、ひとまわり大きく、なかなかよく仕上がっている。

奥付を見ると、今年の1月6日発行で、定価は280元。商周出版の出版のようだが、発行はちがう公司。企画選書、責任編集、版権(3名)、法律顧問、などが、それぞれ個人名が載っている。

商周出版で検索すると「城邦讀書花園」という書店らしきサイトに会社概要がある。
https://www.cite.com.tw/about?about=bus
商周出版はフェイスブックにもページがあった。
https://www.facebook.com/bwptw

タイトルが「日本大眾食堂讓人無法忘懷的招牌料理」で、サブタイトルなのかキャッチコピーなのか「深夜食堂裡的美味就從這裡來!」とある。

Webの日中機械翻訳によると。

「日本大眾食堂讓人無法忘懷的招牌料理」は「日本大衆食堂が人に忘れ去ることができないようにする看板は片づけます」となるが、「招牌料理」は看板料理、評判料理ということらしいから、「日本の大衆食堂の忘れられない看板料理」という感じか。

「深夜食堂裡的美味就從這裡來!」は、「深夜食堂内の美味はすぐこちらから来ます!」と。なんとなくワカル。

韓国や台湾では漫画やテレビドラマの「深夜食堂」が人気だそうで(そういえば、主題歌「思いで」の鈴木常吉さんも両国でライブをやっている)、その背景には、両国とも近年は日本と同じように開発や再開発で都市化がすすみ、古い街並みや食堂が消えていっていることもあって、古い食堂が懐かしがられ人気ということがあるようだ。

この本の翻訳出版は、台湾の日本熱プラスそうした事情によるものらしい。

訳者は、邱香凝さんという方だ。

表紙の「日本大眾食堂」の右肩には、「みんなの大衆めし」と日本文字が入っているが、これは日本ではヨコ文字がデザインとして使用されるのと同じ効果らしい。

本文の扉などを見ると、「大衆めし」は「平民美食」と訳されている個所が多い。なんだか、このほうがピッタリな感じがしないでもない。

瀬尾さんの肩書きは「料理研究家」で、これは日中とも同じ。

おれには、「知名美食専欄作家」という肩書がついているが、「専欄」の機械翻訳は「コラム」。プロフィールでは、「フリーライター」を「自由選稿人」と訳している。

こうやって見ていると、おもしろく、興味はつきない。

002目次のあと、本文に入る前に、「推薦序」という見開きページがあって、漢文でビッシリ。すごいなあ、全部漢字の文だ。こういう文に、日常接しているのかと、あらためて思う。これは、劉黎兒さんという方が書いているのだが、肩書きは、「日本文化観察家」。この文章は、ボチボチ解読してみよう。

「気どるな、力強くめしを食え!」は「別裝模作樣,用力吃飯就對了!」であり、これを機械翻訳すると、「もったいぶってはいけなくて、ちから一杯食事することはすぐ正しかったです!」なってしまう。

レイアウトもちろん、写真のトリミングも、日本語版とは違っていて、その違いを見ていると、いろいろおもしろい。が、いまは忙しいから、これもこれからボツボツ見ていこう。

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奥付には、ちゃんと日本の「Staff Credit」があって、全員の名がクレジットされている。

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2015/04/11

ヒグラシ文庫4周年記念企画「話の会」 大竹聡×瀬尾幸子×遠藤哲夫。

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以前ちょこっと告知したことがあるような気がするのだけど、4月25日の土曜日は、ヒグラシ文庫による「話の会」がある。その印刷物が届いた。

これは、鎌倉ヒグラシ文庫が4月19日で4年を終え、20日から5年目に入るのを記念してのものだ。

4月に入って、このあいだ、大船ヒグラシ文庫が開店したばかりでもあるから、そのお祝いもかねてといってもよいだろうと、おれは勝手に考えている。

すでに、フェイスブックなどで告知されていて、定員50名は残席があるかどうか知らない。この顔合わせなら断固行かねば、という飲兵衛たちの声を聞いている。

ヒグラシ文庫のサイトに掲載の案内には、「ご存知の方も多いと思われますが、遠藤さんは「大衆食堂」、瀬尾さんは「料理」、大竹さんは「酒」、を通して「人の生き方」をさぐっておられます」なーんてあるのだが、どうなんだろうねえ。

ほかのお2人は、真摯で真面目だから、そうかも知れない。おれは成り行きで野暮なフリーライターをやっているだけの飲んだくれだからねえ。でも、だから、こういう顔合わせは、めったにないし、アンガイ面白いかも知れない。

だいだい、この顔写真の並びをみれば……、書かないでおこう。

案内と問い合わせ、大船ヒグラシ文庫のことなどは、こちらヒグラシ文庫のサイト。顔写真の並びは、こちらで見た方が、画像がハッキリしていて、この「話の会」を暗示しているようだ。がはははは
http://www.higurashi-bunko.com/

「ヒグラシ文庫」は、本屋でも出版社でもなく、立ち飲み屋です。

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2015/04/09

4日の「川の東京学」浦安フィールドワークは、大いに楽しく有意義だった。

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参加野暮11名。13時、東西線浦安駅集合だった。いつもはダラダラとしか集まらない、好き勝手やりたい放題言いたい放題の野暮が、数分遅刻の一人を除いて時間までに集まるというイジョーさ。野暮も「ヤル気」をみせることがあるのだ。

「川の東京学」は、昨年、小岩の野暮酒場で、有馬さんとおれが、山本周五郎の『青べか物語』の話になったときアイデアが浮かんだ。

この小説は、昭和の初め、1925年ごろの浦安が舞台だ。とくに江戸川岸にあって「蒸気河岸」と呼ばれる、浦安と、東京の深川や両国などを結ぶ「通船」の発着所あたりと、そのそばの運河(境川)に沿って成り立ってきた浦安のまちとひとが中心になっている。

有馬さんとおれは、人びとやまちが川でつながっていた時代が、すぐそこにあったことについて、ああでもない、こうでもないと話し合っているうちに盛り上がり、「川の社会学」ってのをやろうということになった。

最初の1回目は、野暮酒場でトーク。今回から「川の社会学」を「川の東京学」に変えて、まずは浦安フィールドワークとなったしだい。

「フィールドワーク」などと学術っぽい表現だが、野暮は単なる野暮で、野暮なニンゲンとして歩きまわるだけだ。

浦安駅に集まった一行は、まず、駅前のコンビニで、酒とツマミを大量に買って、各自その袋をぶらさげ、片手にはアルコールの缶を持って飲みながら歩くという姿になった。10人ものニンゲンが、そのような格好でまちを歩いていると、じつにアヤシゲで、通行者のなかには不審な眼を向けるひともいた。

最初に向かったところが、浦安橋。この橋が完成したのは1940年(昭和15年)で、江戸川をはさんで東京と千葉の浦安は、初めて「陸」つながりになった。とはいえ、交通機関のほうは、まだまだ「通船」が活躍していた。

浦安橋から江戸川土手沿いに、蒸気河岸があったところへ向かう。船宿、釣り船、屋形船などが営業している。その中に、『青べか物語』に「船宿千本」の名で主人公並に登場する、船宿吉野家があった。このあたりが蒸気河岸と呼ばれていたところだ。吉野家の看板には、「山本周五郎著「青べか物語」の船宿千本」とあるが、観光名所的な派手さはない。作家も作品も、どちらかといえば地味だし、『青べか物語』は地元のひとにとってはビミョーでもあったようだ。

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現場に行ってみて、まず地下鉄東西線の鉄橋が、昔の蒸気河岸にあるのに驚いた。もちろん電車に乗っていては気がつかないのだが、船から電車になっても、浦安と東京をむすぶ「場所」が同じなのだ。

その近くに、境川の水門があって、みごとな桜が二本、咲いていた。その下で、本格的な宴会となった。

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しばらく飲み食いして、境川に沿って歩く。運河の護岸壁は、戦前のまま残っているところもあり、あるいは今風遊歩道風なデザインへの改修が進行中のところもあるが、川筋は変わっていない。

家並みも、ところどころ古い建物が残っている、川には船もつながっている。昔は川筋が街道筋の役割を担っていて、川筋に沿って人びとの暮らしが営まれていたことがよくわかる。古い銭湯が、3か所も営業中なのは意外だった。

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ということで、「東京ディズニーランド」のイメージや東京の住民を引き受ける郊外ベッドタウン以前の、古いが今にも通じるところのある海辺川辺のまちの記憶の発掘は、思っていた以上の収穫があった。

途中で宴会休憩をやっているが、けっこう歩きに歩いて、何キロ歩いたか、川筋から離れ南行徳の大衆食堂に腰を落ち着けたときには17時だった。

あとはもう、飲む、食う。この大衆食堂は、歴史40年だそうだが、よかった。そして二次会は、南行徳から西船橋へ出て、やきとり屋。ここで一人合流し合計12人。

もうにぎやかなこと、途中から酔って覚えていない。泥酔記憶喪失帰宅。

さてそれで、次回は、5月4日(月曜の休日)、野暮酒場でトーク。楽しみだ。

これからも、つげ義春の川辺を歩いたり、フィールドワークとトークを重ねることになる。どんどん面白くなりそう。

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2015/04/08

芦原 道の駅!

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大阪JR環状線、芦原橋駅前の大きな交差点にあった果物屋。

工事囲いの広い敷地の片隅、わずかなスペースに、テントと板で囲っただけの店舗、まさに「隙間産業」。

看板に、「高級果実特売デパート」その下は「好きや(文字欠け)広場」、堂々「芦原 道の駅」。

街角の、攻め、開き直り、ユーモア。

いまに生きる、したたかな、闇市魂。

そして、大正区の大正通りを行けば、激安スーパー玉出。

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2015/04/07

昨日発売の『dancyu』5月号に書いています。

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今回の第一特集は、タイトルが「中華恋恋」で、つまり中華。おれは、「大衆中華の味方です」というコーナーで、「エンテツさんと「岐阜屋」」。もちろん、新宿・思い出横丁の岐阜屋さん。

そこにも書いたけど、思い出横丁は、おれにとっては、1962年の春上京してコワゴワ足を踏み入れた思い出深いところ。ここのことが書けたのは、うれしい。

月刊誌は、毎号同じレベルで仕上げるのは至難の業で、どうしても出来不出来があるのだが、今号は、上出来の方だと思う。いろいろ編集的には首を傾げるところがあっても、第二特集、第三特集?まで含め、充実の内容がカバー。顔ぶれもすごい。

檀太郎さんによる巻頭エッセイのあと、最初の「チャイニーズ・グラフィティ」のコーナーの冒頭に登場するのが、当然のように、東京・曙橋の「敦煌」で、なんと、文がマッキー牧元さんで、写真が久家靖秀さんなのだ。すごい豪華でゼイタクな組み合わせ。

久家さんの写真は、中華の概念をぶちやぶるような美しさ、ファッショナブル、さすがです、ダントツ、久家さん。この久家さんの写真だけでも、一見の価値あり。

マッキーさんの文章は、おれ好みのテイストじゃないけど、マッキーさんならではのもの。近頃の雑誌は、セレクトショップみたいに「仲良しテイスト」でかためる傾向があるけど、いろいろなテイストが雑多に混ざり合ってこそ「雑誌」だし、多様なテイストを上手に編んでこそ、雑誌らしい面白さや可能性があると思う。

続いて、東京・神田の「味坊」は、文・加藤ジャンプさん、写真・伊藤徹也さん。福岡・中州川端の「星期菜」、名古屋・池下の「菜の花」。そして、そして、神奈川・鎌倉の「華正樓」は、文が沼由美子さん、写真・大沼ショージさん。東京・上石神井の「梁山泊」を、文・山内史子さんで写真・キッチンミノルさん。

永浜敬子さんが書く、東京・赤羽の「Nomka」は、たしか『ミーツ・リージョナル』最新号にも永浜さんは書いていた記憶があるが、彼女の「Nomka愛」が噴出している、素晴らしい。写真が片柳沙織さん。

182001こんなぐあいに、最初から、ズッシリ詰まっていて、「大衆中華の味方です」は、こんなあんばいの展開。

山本一力さんが江戸川橋の「新雅」を、「四坪、阿吽の呼吸」。
山本益博さんが千歳船橋の「中華日和」を、「あの料理人がここにいた」。
つぎ、おれが新宿・思い出横丁の「岐阜屋」を、「なんだかエロうまい」。
つぎに林家正蔵さんさんが千駄木の「一寸亭」を、「敷居は低く、志は高く」。
最後に、北尾トロさんさんが大久保の「日の出中華」を、「大久保の太陽」。

みなさんキリッとしたテイストのなかで、おれだけ、うじゃじゃけているわけです。

それはそうと、この「大衆中華の味方です」の写真は、全部、本野克佳さん。本野さんの写真もいい。最初の特集大扉も飾っている。

本野さんとは、2009年の夏、ミーツリージョナル別冊『酒場の本』で初めてお会いし、大阪・神戸・京都と3日間一緒に仕事をした。思いがけなく、それ以来の再会。うれしかったねえ、二人でよろこびあった。

ほかにもサプライズがあったのだが、省略。

今回は、ほんとうは寄稿だけで、取材や撮影に立ち会う必要はなかったのだけど、この二つのサプライズを楽しみに岐阜屋へ行ったのだった。

そしてさらに、2日にミーツの仕事で大阪へ行ったら、取材の待ち合わせ場所に本野さんがいるというサプライズがあった。そのことは、また後日。

もくじは、こちらのサイトにあります。
http://www.president.co.jp/dan/new/index/

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2015/04/05

美術同人誌『四月と十月』32号、連載「理解フノー」は14回目。

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この1週間は、あわただしく過ぎた。2日の木曜日は、ミーツの取材で大阪へ行きガッチリ歩き泥酔、3日に帰り、4日のきのうは「川の東京学」浦安フィールドワークってことでガッチリ歩き泥酔。さすがに疲れている。

その話しは後日にするとして、1日だったかな?『四月と十月』32号が届いた。

表紙と裏表紙の作品は、同人でニューヨーク在住のセラミックアーティスト、早川朋子さん。ダイナミック。「表紙の作品について」、内藤昇さんの文章が、なかなか含蓄がある。

特別企画があって、亡くなられた木村希八さんの思い出と追悼。

新同人が二人、スミレ研究所・所長の金井三和さんと、イラストレーターの山﨑杉夫さん。

まいどいうことだが、おれは同人ではないけど「理解フノー」の連載をさせてもらっている。十四回目で「七十二と七十。」のタイトル。原稿段階で牧野伊三夫編集長にすごくほめられた。

今年は、四月と十月文庫から「理解フノー」が出る予定で、たぶん、4月中には原稿を仕上げる「自主目標」で進んでいるのだが、この回までは、収録されることになるハズ。

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大阪では、初めて渡し船に乗った。

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浦安では、山本周五郎『青べか物語』の舞台となった河や運河沿いを歩いた。

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