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2016/04/21

解説を書いた獅子文六『食味歳時記』中公文庫復刊が今日から発売。

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2016/04/08「4月21日発売。獅子文六『食味歳時記』中公文庫が復刊、解説を書きました。」に書いたように、今日から書店に並び始めるようだ。

中公文庫(中央公論新社)@chuko_bunkoの公式ツイッターでは、このような告知があった。

獅子文六『食味歳時記』が復刊。明治の横浜に生まれて以来の食味遍歴を背景に、ユーモア作家が残した味覚随筆の名品です。「ウマいものはウマい」と気取らず「食う」著者のスタイルは、現代日本のグルメ指向とは一線を画して、新鮮にして痛快です。解説はエンテツこと遠藤哲夫さん。
https://twitter.com/chuko_bunko/status/722967159425519617

解説は4000字(7ページ分)ほど書いたが、要約すると、このツイートのようなアンバイになる。
amazonで予約していた方は、すでに昨日のうちに入手していたようで、「解説も痛快」というコメントをいただいた。

本が出来あがったのは、先週の15日金曜日で、今週の月曜日18日に大手町の読売新聞ビルにある中央公論新社へ行き、担当の編集さんと初めて会い、本をいただき、「みますや」で一杯やった。

おれが中公文庫の、しかも獅子文六の解説を書くなんて、ある書店の方は「意外ですね」といい、あるフリーの編集者は「えっ」と絶句したほど、予想外のことだ。まるでカラーのちがう世界と思われても当然だろう。もちろん知り合いはいない、解説の話は1月26日にいただいた突然のメールから始まったのだ。

ライターは本の売り上げで評価されるものではないというタテマエがあったにせよ、おれのような売れないライターに解説を頼むなんて、かなりの冒険にちがいない。いまどき、そんな冒険をする編集さんがいるのか、どんなひとだろうと興味津々で会いに行って飲んだのだ。

じつに愉快な酒だった。「なるほど」と思うことが多々あった。

獅子文六のこの本は、とにかく面白いし、飲食に関心のあるひとは必読の名著だ。資料的価値も高く、おれは『汁かけめし快食學』などで引用している。

前にも書いたように、いま獅子文六が再び注目されていて、とくに火付け役になったちくま文庫から、新たに数冊出ている。明治生まれの文士なのに、いま読んでも古臭くなく、新鮮だ。ほかの小説やエッセイなども、あわせて読んでいただけるとうれしい。

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