中公文庫の9月新刊に獅子文六『私の食べ歩き』と赤瀬川原平『少年と空腹 貧乏食の自叙伝』。
中公文庫の編集さんからご恵贈の本2冊。ありがとうございました。
今月下旬発行(本の奥付では25日になっている)の獅子文六『私の食べ歩き』と赤瀬川原平『少年と空腹 貧乏食の自叙伝』だ。
帯の文を見て、中公文庫がやってくれた!と思った。
帯の文からして、パワーが違う。
『私の食べ歩き』の帯には、こうだ。
味覚の批評家なぞという
最も不幸な批評家になるのは、
まっぴらご免である。
『少年と空腹』は、こう。
おかしく、
切なく、
懐かしい―――
グルメの対極をゆく、
食味随筆の奇書。
そして、獅子文六『私の食べ歩き』の解説は、ナルホドこういう手があったか!の高崎俊夫さん。赤瀬川原平『少年と空腹 貧乏食の自叙伝』の解説は、これはもうトウゼン!の久住昌之さんだ。
この四月に改版が発行されて解説はおれが書いた獅子文六『食味歳時記』に、この二冊が加わって、なんだか、「気取るな!力強くめしを食え!」のパワーがアップした感じだ。
中公文庫、まだまだやってくれそうだ、目が離せないし、大いに応援したい。
読み始めたばかりだから、後日、このブログで詳しい紹介をします。
当ブログ関連
2016/04/21
解説を書いた獅子文六『食味歳時記』中公文庫復刊が今日から発売。
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