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2016/10/15

大事なのは、今晩やるかやらないかっ!

先月末からなんだかいろいろあって、出たばかりの四月と十月文庫7『理解フノー』の「営業」もあるし、出かけることが多く、ブログを書くのもメンドウで、たまってしまった。もう書くのも追いつかないが、これは画期的という、チョイと面白い動きが始まった。

とにかく、主なことをメモ。

9月25日(日)は、東大本郷キャンパスの工学部一号館の会議室で開かれた、研究成果報告会「都市としての闇市 都市研究のフロンティア」に出席した。思っていたより多数の参加者。

司会=橋本健二(早稲田大学)、趣旨説明=初田香成(東京大学)で、発表は「全国の闇市の成立と展開(初田香成)」「占領軍と闇市(村上しほり・神戸大学)」「社寺境内の闇市(中島和也・日本設計)」、コメントと休憩をはさみ、後半発表「テキヤと闇市(初田香成)」「実測(図)からみるマーケット(石博督和・明治大学)」「闇市からの出発(橋本健二)」「闇市とレイシズム(逆井聡人・成蹊大学)」「闇市横丁の再生(井上健一郎・井上商会)」のちコメント、全体質疑、まとめ(橋本健二)というぐあいに進行した。コメンテーターは、青井哲人(明治大学)、小林信也(東京都公文書館)、吉見俊哉(東京大学)。

13時から18時ごろまで、休憩15分だけで、けっこう密度が濃かった。所属も専門もキャリアもちがう人たちが、同じテーマで研究したことを同時に聞けるのは、ま、内容的には大いに不満があっても、なかなか面白い。学術的な評価としてはどうか知らないが、おれとしてはけっこう勉強になる点が多かった。

あと、こういう機会に「学術業界」をのぞいて失望してみたりといった面白さがあるし、学術的立場とフリーライターの立場の違いなどを考えるキッカケにもなり、退屈しなかった。いろいろ視野が広がった気になる。ほんとうに視野が広がったのかどうかはともかく、参加費タダで貴重な資料がもらえたし、かなり得した気分。

出席者にも有名な専門家やマスコミ関係者が多かった。とにかく、こういうジャンルを超えた人たちのコラボは、いろいろな可能性を開くのは確かだろう。

今月3日(月)は18時に中野駅。まりりんとA井さんK山さんと、過ぎた夏に無くなったN氏の追悼飲みというか彼が書き残した「マージャ」をネタに飲む会というか、このメンバーが一堂に会するのは初めて。大いに飲んで、途中から記憶がない。

翌日メールを開いたらまりりんからのメールがあった。「大事なのは、今晩やるかやらないかっ!そして遠藤さんは出家の道へ、とA井さんの希望です」と、なんじゃこりゃ。まりりんに問い合わせると、話している最中に「絶対に忘れてるからメールしておいて、と頼まれました」と。

しかし、これを見ても、何も思いだせない、わからない。

だが、「大事なのは、今晩やるかやらないかっ!」ぐらいのタイミングはあるものだ。ちょうど、ドンピシャのタイミングで条件がそろう、めったにない大きなチャンス。

それが、きのうの午後3時からの二者の巨頭会談だった。

これがうまくいけば、どんなレベルで企画が実現しようが、画期的な動きになる、というもの。それが、予想以上に、トントンといった。トントンといきすぎて、もっと具体案を用意しておいたほうがよかったかなと思ったぐらい。

考えてみれば、うまいタイミングで二巨頭の会合になったものだ。片方が興味を持たなかったら成り立たない、まさに5分と5分だったわけで。脂がのっている二巨頭の会話は、じつに頼もしかった。いいめぐりあいだった。

ながい低迷と閉塞を破るような動き、といっても大げさではなく、来年が楽しみになってきた。もう新しい地平が開けたかのような気分になっている。ま、そうは甘くなく、全体の状況は、ますます悪化するのだけど。だから、それにのまれない動きとして。というおおげさな話はともかく、面白いコラボなのだ。

どんどんおれの妄想は広がる。

そういえば、3日も、「泥舟と一緒に沈むのはイヤだね」という話をしていたな。

『理解フノー』の「フリーライター」のところで、「出版業界なるものに付き合ってみてわかったことは、一見知的な、この業界は、これまで付き合ったなかでも、最も理解フノーな前近代的な体質の世界ということだった。「好き」や「憧れ」でやっている人たちが多いせいだろうか」と書いている。

イノベーションが生まれにくいしダイナミズムが機能しにくい体質を抱えたまま、その当然の結果として「売れ筋」に集中し、しかも、それを新たなチャレンジと錯覚する。そうしながら縮んでいく。すでに、いろいろな業界のあちこちで経験していることだけど、それを繰り返す。

だが、「五十年目のタワゴト」に書いたように、「旅人にとっては、国境は越えるために存在する。ジャンルや好みの垣根も含め、あらゆる「境界」は、囲われるためではなく、越えるためにあるのだ」

旅人は面白い。囲われない。

一気にストレートフラッシュの手にならなくても、ワンペア、ツーペア、スリーカード…と手をよくしていけばよい。

しかし、「大事なのは、今晩やるかやらないかっ!」なんて、いう相手とタイミングを間違えるとセクハラになりかねないな。気をつけよう。

でも、「大事なのは、いま、やるかやらないかっ!」というタイミングになっているってことだ。

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