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2017/03/26

東京新聞「大衆食堂ランチ」52回目、王子・山田屋。

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2月の第3金曜日17日は東京新聞の連載「大衆食堂ランチ」の掲載日だった。すでに東京新聞のサイトでご覧いただける。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/gourmet/lunch/CK2017021702000188.html

大衆酒場ファンのあいだで人気の山田屋は、朝8時に開店し、13時から16時までの休憩をはさんで夜21時まで営業する、酒場でもあるが食堂でもあるのだ。この早朝営業や店の造りに、「昭和の東京は、いたるところ労働者の街だった」名残りをよく残している。

2014年12月19日の「大衆食堂ランチ」では新丸子の「三ちゃん食堂」を取り上げたが、そこでは「東京の四方に比較的大きな箱と豊富なメニューの人気店があるのは偶然か?」と書いている。「北は大宮の「いづみや」、東は町屋の「ときわ」、南は「丸大ホール」、そして西は、この食堂だ」というわけだ。

北は「いづみや」をあげているが、都内で見れば、この山田屋になる。

これらの食堂は、工場と労働者が多かった地域にあって、働く人びとの生活の物語を豊富なメニューと広い空間や早朝営業に蓄えてきた。

1980年代ぐらいからこちら、働く生活と食生活の関係は、必ずしも良好な関係とはいえない。労働者とその生活は、少しないがしろにされてきたといってよいだろう。

それは、2016/12/15「「大衆」は葬り去られなかった。日本経済新聞の記事を読む。」で指摘されているように「『大衆』は一度、葬りさられた」歴史と関係がある。

でも、「大衆」は葬り去られなかったのであり、山田屋などの存在はその証でもあるだろう。

それでは大衆の未来、これからはどうなるのだろうか。気になるところだが、それはともかく「銀だら」のことだ。

銀だらの煮付けは、かつての大衆食堂では定番といってよいほど、安くてうまい気楽なおかずだったが、いまではめったにお目にかからない高額品になった。

そのへんの事情は、ぼうずコンニャクさんの「市場魚貝類図鑑」にある。日本人の「近年の脂嗜好から、高騰」したとのこと。
http://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A9

肉に限らず、嗜好が脂に傾斜しているのだ。まぐろのトロ人気も同じことだろう。はたして「脂嗜好」を「洋風化」といえるのか。近代日本食の流れを読まずに、「和風」「洋風」の観念に固執していては実態を見誤るだろう。

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