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2017/07/30

東京新聞「大衆食堂ランチ」57回目、赤羽・暖母(ダンボ)。

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この店には、おどろいた。

外観、店内とも、かつての「純喫茶」仕様なのだが、メニューの豊富さは洋食堂としても居酒屋としても十分であり、しかも安くてボリュームもある。もちろん、味も、安定のうまさ。

もともと居酒屋と食堂のあいだはアイマイだし、蕎麦屋が食堂兼居酒屋化した例はけっこうあるが、純喫茶がここまでハイブリット化している例は、あまりないと思う。

純喫茶を軸に考えれば、喫茶にスパゲティのミートソースとナポリタン、サンドウィッチあたりの軽食までは、わりと普通のメニューだろう。そこに、ごはんものとして、ピラフ(焼き飯)ぐらいなら加わりやすい。

さらにカレーライスとなると、業務用を利用するのでなければ、仕込みの段取りが必要になる。厨房の構造も関係する。

とかく「進化」というと「純化」ばかりが高く評価されやすいが、この店のように雑多化ハイブリット化での進化もあるのだな。

たくさんのメニューにハヤシライスを見つけ、懐かしさもあって、これにした。かつて大衆食堂では定番のメニューだったが、かなり姿を消している。ファミレスあたりには、最初からないだろう。

ハヤシライスはカレーライスと同じぐらい人気があったのに、廃れるのが早かった。それは家庭に普及しにくかったということがあるだろう。「ハヤシライスの素」を使っても、なかなかうまくできない、というか、「わが家の味」までにはいたらず、「食堂の味」にゆずらざるをえなかった。それは、基本となるディミグラスソースが、日本の料理文化では難しかったからではないかと推測する。

ハヤシライスこそは、「昭和の味」のままといえるかもしれない。昭和の大衆食堂で定番だった、カレーライスとラーメンとハヤシライスの、平成になってからの「運命」を考えると、なんだかおもしろい。

このハヤシライスを食べて、ここのカレーライス食べてみたくなった。どちらも、味噌汁付だ。

以前この店の前は2度ほど通ったことがあるが、そのとき、「喫茶店」という印象を持ち思い込んだままだった。赤羽駅から、「朝から飲める街」を通りぬけた先にあるため、めったに前を通ることもない。そのままになっていた。

赤羽に住んでいる野暮な人から、「ダンボ、どうかね」と言われなかったら、そのままだったかもしれない。

赤羽だからね、酒の値段もリーズナブルで、昼から飲んでいる人もいる。脇では、所帯じみたおばちゃんたちが、コーヒーを何度もおかわりしながらおしゃべりに夢中だ。

東京新聞には、7月21日に掲載になった。すでに東京新聞のサイトでもご覧いただける。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/gourmet/lunch/CK2017072102000196.html

店の外側は、いたるところメニューで一杯。

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シャンデリアもある店内は、かつての「純喫茶」仕様で、とても落ち着く。

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