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2017/07/17

カレーとラーメン。

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雑誌『ポパイ』の最新号は「なんでこんなにカレーが好きなんだろう」というカレー特集だ。そこで「カレーニューウェ~ブ」をクローズアップしている。

「カレーがとにかく流行っている」とリード文にあるのだが、たしかに「ニューウェ~ブ」を感じる。表層的な一時の気まぐれなハヤリではない、大きな流れの動きを感じる。それがどういう変化なのか、すごく気になっている。

もとはといえば札幌のスープカレーが話題になったあたりから、少し気になっていた。それから『ミーツ・リージョナル』などに載る、いわゆる「スパイスカレー」や「宿借りカレー」が気になっていた。

『ぶっかけめしの悦楽』その後の動きとしても気になっていたのだが、この気になる動きは、さらにラーメンをめぐる「ニューウェ~ブ」らしき動きとからめてみると、さらに気になるのだ。

というわけで、あれこれ資料を探したり見なおしたり、「ニューウェ~ブ」な人たちに話を聞きに行ったりしている。

「ご当地ラーメン」へ広がりと多様化を見せたラーメン市場とラーメン文化は、近頃は「意識高い系」とやらの「純化」を見せている。具は盛らず、麺とスープのみで1000円とか1200円するラーメンだ。意識してのことだろう懐石料理みたいに器や様式などにも拘る。これは「垂直的」な「進化」といえるかもしれない。

一方、カレーのほうは、じつに多様化というか雑多化が激しい。「水平的」な「進化」といえそうだ。味覚の追求の仕方はもちろん、出店の方法も様々だし、家庭への広がりにいたっては「私流」が幅をきかせている。

その位相の共通性と特殊性を比べて見ると、すごくおもしろい。で、これをx軸とy軸に見たてると、そこに現代の様相が浮かび上がる。SNSなどのインターネットが極めて重要な位置を占めている。

ということに、目下、頭を奪われている。

速水健朗さんの『ラーメンと愛国』の試みを、より重層的に多様的に発展させられるのではないかと妄想している。

「美しい国」のカレーとラーメン。「日本が好きです」を強調する「美しい国」の人たちは、カレーやラーメンは食べないのだろうか。そんなことはないだろうな。では、カレーとラーメンを日本文化と考えるなら、日本はどういう国なのか、なかなかおもしろいことだ。

それにしても、『ポパイ』をひさしぶりに読んだが、相変わらずの「僕たち」は、消費世界を漂うにはお似合いの、いかにも根なし草のような文体だ。じつは、といっても、誰にも注目されてないのだが、『ぶっかけめしの悦楽』で「ボクタチ」と書いたのは、この「僕たち」をからかってのことなのだが、上質なパロディとはいえなかったな。

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