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2017/08/25

ひさしぶりに「論考」の原稿を書いた。

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梅雨があけたとおもったら梅雨になり、このまま秋になるのかとおもっていたらやっぱり夏だったという夏ですな。

青い空、真っ赤な太陽、みたいな夏休みを楽しみにしていた人は、ガッカリしたことでしょうが、おれは8月に入ってから不良の天気がありがたかったです。

7月のはじめに難しいテーマの原稿依頼があり、しかも「論考」で8000字にまとめてほしいといわれた。

時間は十分だけど調べて考えるのに体力のいる仕事。しかも大正から昭和はじめの旧かなづかいの資料をたくさん読まなくてはならない。

シチメンドクセー、これひとつに没頭していたいとおもっているときに限って、ほかの仕事が重なってくる。まあ、だいたい、8月のお盆休み前というのは、いろいろ重なりやすいのだけど。

暑かったら集中力が持続できたかどうか。気温の低さに助けられ、8月一杯に仕上げればよい原稿を20日に仕上げて送ったとたん、夏の暑さになった。

ヤッホー夏だ!というほど気前のよい夏じゃないが、気分はよい。

写真は、今回のテーマに関係する資料の一つ。『週刊朝日』は2000年の冒頭、3回続けて「21世紀に残したいB級グルメ」という特集を組んだ。それぞれ、ラーメン編、カレー編、どんぶり編という構成で、30何人かの「うまいもの好きが選んだ」ってことで、とくにうまいもの好きでもないおれも3回ともからんでいる。

あれから17年の歳月がすぎ、どういうことになっているか。この17年の歳月はすごいものがある。とくに、ラーメンとカレーの世界は変貌が激しかった。これ、どういうことか。やっぱり、日本は、このままズルズルいっちゃうのだろうか。いきそうでもある。

どうしてこんなことになってしまったのだろうとおもわざるをえないことが多いのだけど、たかだか食べ物のこと、たかだかラーメンやカレーのことじゃないかとおもっているのかどうか、アンガイ平気で現在の傾向に飼い馴らされ馴染んでいる人が多い。

飲食の分野はタガがはずれたのだろうか、というより、日本のばあいタガがなかったのだから、どんどん加速する一方のわけだが。

こちらも、そういう環境で仕事をしている。気がつかないうちに流されやすい。「馴れ」のおそろしさだ。「論考」は、そういうことを気づかせてくれる。ある種の、自己の相対化、客観化であり、自己点検であり、脳ミソのオーバーホールである。スッキリした。

いまさらだけど、速水健朗さんの『ラーメンと愛国』は、内容100%ヨシとするわけじゃないが、いい仕事をしているな、と、あらためておもった。

はじめて、速水さんのように、主語を「筆者」で書いた。

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