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2017/11/13

初めての北戸田で。

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埼京線の北戸田駅に降りたのは初めてだった。

鈍感なおれにもグサッとくる殺伐さに興奮して、思わず写真を撮りまくった。

コンクリートと鉄のむき出しの空間。

駅前にはKOBANと送電線の鉄塔を背景に芸術的な彫刻が無造作にあったり、出来たばかりの頃はオシャレに見えたであろうサビだらけのポールの街灯、その向こうにそびえる唯一の高層建築、タワーマンション、まわりは空き地だらけだ。

そして、なんと、何もない駅前に、ポツンと一軒の本屋があるのだ。おお、これぞ、荒野の開拓者魂。「本好き」のみなさんは、おしゃれなセレクトショップばかりに色目を使ってないで、もっと広い荒野へ向かって、このような書店を応援するべきではないのか。

おれは荒っぽい景色が好きなんだな。だいたい気取ったオシャレな化粧の街にはうんざりだ。あれは見た目とちがい廃墟だよ。

こういう景色のところには、必ず生々しい「生」の姿がある。

身体をはって生きるものたち。

きのうは、北戸田駅に13時集合だった。人だまりのない「無」の空間に集まった身体をはって生きるものたち一行は、建設現場へ向かうようなワゴンに乗せられた。

どこか知らないところへ拉致されるのだ。

駅からどんどん離れる。殺伐とした景色は続く。

この世は物流で出来ている。人間だってモノにはちがいない。そのモノが移動し交わることで、文化が生まれるのだ。文化は、殺伐とした景色のあとについてくる。と、あらためて感じ入るほど、頑丈な道路が交差しては続いていた。

先にモノの流れありき。

ワレワレが乗った車は、資材置き場やダンプが並ぶ荒れ地のような一角、工事現場のような囲い塀の中に吸い込まれた。うーむ、なにが始まるのか、麻薬の取り引きか拳銃の取り引きか。

しかし、この建物には、しびれた。しばし、あんぐり口をあけて眺めた。ほれぼれ。

ああ、もう書くのが面倒だ。

ここで、なんと22時まで缶詰にされ、その間に支給された弁当一つを食べ、酒はない。ワレワレがやったのは、ピンク映画のエキストラなのだ。もちろんエキストラ代は、いただきました。目の教養にもなりました。

まさに、生々しい「生」と「性」の現場。

しかし、何カット撮ったのだろう。ずいぶんたくさんあった。

撮影現場は昔から、フィルム、ビデオとも何度も経験しているし、そうそう「おとな選手権」なんていうお色気DVDにも出演したことがあるけど、ピンクは初めて。いい経験になった、人間の「生」と「性」について考えることも多かった。

以前からこのブログをご覧の方には、この映画の監督が誰かわかるだろう。あの哲学的リクツの多い、そしてあの話題の文芸映画の脚本を書いている方だ。その監督が、俳優に向かって、マジメな顔で「もっと股の奥に手を入れて」とかやっている景色は、なかなかいいものでした。

この映画は、来月上旬に初回試写があり、来年早々公開の予定。タイトルはまだ変わると思うので、はっきりしたら、上映日とあわせ告知します。とにかく、「チカンモノ」なんだけど、この監督らしく、チカンが切り刻まれるチカン撲滅ピンク映画なのであります。傑作に仕上がるでしょう。

楽しみだねえ。

北戸田もまた行きたい。ピンク映画のエキストラもまたやりたい、いや、主演男優をやらせてくれないかなあ。

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