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2020/05/22

癌治療二回目。

19日火曜日は、4週おきの癌治療通院日だった。コロナ禍にからむ「緊急事態宣言」で「不要不急の外出自粛要請」が出ている最中だが、通院は、いいのである。そもそも、感染が怖いから外出したくない人も多いようだし。でも、「不要不急」はひとによって異なるし、いろいろ複雑な状況だ。

雨が降っていた。診察予約は9時半だが、その1時間前に来て採血と採尿をするようにいわれていたので、8時半に病院についた。いつもなら混んでいる宇都宮線は、座席が8割ほど埋まり、4人ぐらいが立っているだけだった。

これまでなかったことだが、病院の入り口に3人ほどいて、額に体温計をかざし体温を測られ、手の消毒をやらされた。もちろん、マスクは家を出るときからしている。

検査室の前は、一人おきに椅子に座って待つ人が、けっこういた。採血採尿をすまし、診察室の前で待つ。ドアの英語表記は「consultation room」だ。

10時少し前によばれ、部屋に。ドア入って、傘を傘立てに荷物を荷物置きにとやっているうちから、主治医が「どうです具合は」と声をかけてくる。声が少しはずんでいる。いい感じだ。

椅子に腰かけながら「快調ですよ、患部の痛み少し違和感が残っているけど痛まないし、病気なんかないみたいです」というと、「薬がよく効いたのでおどろきました」と、先ほど採血採尿した検査の結果を見せられる。

癌の指標となる数値が、当初は基準値の40倍あったのだが、0.01倍ていどになっているのだ。ほぼ基準値ではないか。治療前に主治医は、数値的には、かなり改善されるはずと自信ありげだったけど、その想像をこえていたらしい。

「でも、これで癌が治るってことじゃないですよね」

「ステージ4というのは、それほど甘くないですよ、でも、この調子だと、かなり小さくなります」

親指と人差し指をギュッと孔がないほどまるめて見せながら。

「もう酒は、いいですかね」

「うーん、γ値が高すぎるから、もう少し様子を見ましょう。3か月後にまた精密検査をして治療法を検討しますから、それまでは現状で」

「はあ~」

というようなおしゃべりをしながら、主治医は前回ステージ4を告げたときと比べるとはるかに明るい。医者でも、そういうものか。あるいは患者の気持に寄り添っているということなのか。

小さくても転移のおそれがあるので、それを封じ込める注射もしたほうが万全だからそうしたい、その注射は虫歯があるとできないので口腔外科の検査を受けてもらえないかといわれ、同意する。

次回4週間後6月16日火曜日の予約をし、口腔外科でも予約をし、注射をする処置室へ。自分で血圧と脈拍をはかり待つ。前回は120㏄を腹部の2か所にしたのだが、今回は1か所80㏄のみ。

会計をすまし、帰り薬局によって処方箋を出し薬をもらう。薬も前回と同じ5種。1種は、注射の副作用を抑制するためのもので3日間夕食後に飲む。他の4種のうち、直接の癌治療薬は1種で、他は症状緩和のためのもの。

支払料金は、明細書を見ればわかるが、合計5千数百円だったと思う。前回もそれぐらい。後期高齢者保健の本人負担額1割でこれだ。

薬も人間との相性があるらしい。人によって、効果がちがうようだ。今回、おれはかなり相性がよいということなんだろう。

食事で注意することがあるか主治医に聞いたら、これまでを続けるのがよいというのでそうしている、つまり食べたいものを食べている。ネットを見ると、肉系を避ける献立がほとんどで、そうしている人もいるようだが、薬ですら「相性」というものがあるようだから、身体のことは自分で判断するしかない。ま、なにごとも、自分で判断するものであるが。

2020/04/23
癌治療一回目。
http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2020/04/post-89539f.html

 

 

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