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2020/05/23

実質最終回 東京新聞連載「エンテツさんの大衆食堂ランチ」90回目、荻窪・やしろ食堂荻窪店。

20200320

3月20日に掲載の分だ。2012年10月に始まった連載は、これが実質最終回になった。
すでに東京新聞のWEBサイトでご覧いただける。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/gourmet/lunch/CK2020032002000194.html

この掲載日には、まだ続くつもりでいたが、体調は悪くなっていたし、食欲は急激に衰えていた。ちょっとぐあいの悪いところに思い当たることもあったが、たいがいは「老化」のせいだろうと思っていた。それが27日に医者に診てもらってから、急転、休載までのいきさつは、当ブログ2020/04/01「東京新聞「エンテツさんの大衆食堂ランチ」は休載。」に書いた通り。
http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2020/04/post-f88b3b.html

シンドイ身体で、やしろ食堂荻窪店を訪ねたのは3月12日のことだった。すでに2月14日に「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」が設置され、イベントの中止や延期など、感染防止対策のいろいろな動きが「自主的」に始まっていたが、飲食店などの営業は変わることなく荻窪駅周辺もにぎわっていた。

ただ、マスクをしている人は増えていたし、おれもマスクをして出かけた。それに、営業している店は、やしろ食堂のばあいもそうだったが、入口の戸を開け放ったり、換気に注意していた。

やしろ食堂は、かつて東京の西側に勢力を張っていたチェーン店だけど、残っている店は少ない。2015年12月に方南町店を紹介している。東高円寺店については、校正が出たあたりだったと思うが、突然の閉店で差し替えになった。高円寺店は、最近は行ってないが、よく利用した。

荻窪店は、荻窪の人気店だ。やしろ食堂への助走にぴったりの、駅北口の教会通り商店街を歩いてすぐだ。

14時ごろになっていたが、客足が途絶えない。若い一人客が多い中、近所の中年夫妻が「一品料理とビールでもいいかな」と聞き、くつろいでいた。

この頃は、ごはん茶碗一杯も食べるのがやっとだったというのに、入り口のボードの「かつ煮定820円」を見て、頼んでしまった。好物なのだ、しかたない。

しかし、いまだかつて出合ったことのないボリュームにおどろいた。かつが二枚、皿の底にびっしり並んでいるのだ。

でも、食べた。かなり無理した。無理しても食べたいうまさだった。

書き出しの「新型コロナウイルスで落ち着かない日々、だからこそ食堂めしをシッカリ食べて力をつけておこう」は、すでに感染警戒から客足が食堂などから遠のく気配がある状況を意識していたが、体調不良の自分に言い聞かせるためでもあった。

とにかく、やしろ食堂荻窪店を紹介できてよかった。ほんと、最後を飾るにふさわしい、いい食堂だ。

しかし、コロナ禍の中で、やしろ食堂もほかの食堂も、みなさんどうしているのだろう。したたかに生きのびてほしい。

「おれの急速の老化からすると、この連載を今年一年続けられるかどうか自信がない」と、3月19日のブログに書いている。それは「老化」ではなく癌のせいだったといまではわかっていることだが。今年は、連載が始まった10月まで続け、紹介したいと思いながらとっておいた食堂を載せて終わりにしようと思っていた。

チョイと早くなったが、7年と半年の連載、これにて、終わり。

本にしないかという話は、いくつかいただいた。いまどきうれしいことだが、本にするつもりで書いてきてないし、お断りしてきた。勝手をいってすみません、お許しください。

ありがとうございました。

過去掲載分は、こちらからご覧いただけます。

http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/cat23482706/index.html

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