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2020/12/30

この30年は、なんだったのか。

ちょっと、どうして、といいたくなる年末の株価。
あの「バブル」期並みの「高水準」。
あのバブルのときだって、株価は実態経済を反映してないといわれていたのに。


東証、一時30年4カ月ぶり高値
https://this.kiji.is/716469636165304320?c=39550187727945729

 29日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は一時2万7300円近くまで上昇し、取引時間中として1990年8月以来約30年4カ月ぶりの高水準に達した。


大納会、日経平均終値は31年ぶり高値2万7444円
https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12213-913228/

 2020年最後の株式取引となった大納会の30日、東京株式市場で日経平均株価(225種)の終値は、前日比123円98銭安の2万7444円17銭だった。年末の株価としては、史上最高値だった1989年の3万8915円87銭以来、31年ぶりの高値で取引を終えた。

 日経平均は2年連続で前年末の終値を上回り、終値を前年末と比較した年間の上昇率は16・01%だった。

 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化した2~3月に急落し、3月19日には終値で1万6552円の年初来安値をつけた。その後は、各国政府の財政出動や中央銀行の大規模な金融緩和策をきっかけに、株式市場に資金が流入。9月に新型コロナによる急落前の水準(2月21日の2万3386円)を取り戻し、12月29日には、1991年以来29年ぶりに2万7000円台の大台を回復した。

 

この株価に、どんな実態経済が反映しているのだろう。
あのバブル期以上の、このバブル。
あのバブル期は、それでも個人資産が株式市場に動いて、株価を上げていた面があった。
このバブルは、「各国政府の財政出動や中央銀行の大規模な金融緩和策をきっかけに、株式市場に資金が流入」。
日本の中央銀行も株式市場にドカドカ金を注ぎこんだ。日本株をどんどん買い支えた。
あのユニクロ(ファーストリテイリング)だって日銀が大株主、など、日銀は日本株の大株主になった。

日銀券を印刷できる日銀が大株主ってことは、実態経済なんか関係なく、株価や経済を自作自演できる。いつかは破綻するけど。
今回の「バブル」の根幹は、そういうことだ。もちろん、アメリカ頼りだけど。
自作自演のためには、バブリーな虚構を担う中央のメディアの力が不可欠。その応援ぶりもすごいね、驚いたね。

あの「バブル」では、差は小さくなかったけど、幅広い層に「恩恵」がこぼれた。おかげで、バブル崩壊後は、とんでもないトバッチリを背負ってしまった人も少なくなかった。でも、ちょっとばかり夢を見て、少しは「おいしい思い」をした人が、けっこういた。労働者庶民であっても。

今回は、どうか。「おいしい思い」をしているのは、どんな人か。

そりゃまあ、コロナ禍でも「おいしい思い」をしている人はいるけど、かなりしぼられているね。自作自演にのれる位置にいる、いわゆる「エリート」とか、「大手」とか、そのあたりにぶらさがっている、傾斜の上の方だけ。

それでも、リーマンショック後を経験した人は、あの「底」と比べたらよくなったし、せっかくよくなったのにコロナ禍でまた…という思いもあって、株価の「高水準」に期待したくもなるだろう。

だけど、ダメダメ実態経済30年のもとでの、この自作自演バブルは、すでに格差拡大という大きな禍をもたらしている。労働問題は、多岐にわたって、かなり深刻になっている。

経団連もダメダメ。ラクしているもん。

労働者庶民の生活がよくなるほうへ金が動く気配はない。

それにしても、あの安倍の、唐突な「辞任劇」は、なんだったのだ。

なんだった、なんだった、で暮れる年。

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