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2003/03/14

四條流、昨日の続き

昨日の続き。ヘンなことはあとで考えよう。次の見開きを開ける。まだ料理は登場しない。右ページは「四條流庖丁儀式」の見出しで、なんと、見出しの上にも家紋がある。家紋入り見出し!写真は当主が庖丁儀式をやっている6枚。そして見開き左ページの見出しは「四條家流庖丁書」とあって、この記事の流れからいえば、山陰が書いたか監修したかのはずの、コイやキジの切り方の図が5枚、最後に当主が実際にコイを切ってまな板の上に飾った写真である。表紙を含めれば6ページ目だが、まだ料理の写真も図もない。いったい「日本料理道の精華」とは何なのか、つぎを開こう。

ぎゃあああ、もう驚いた。これが「日本料理道の精華」なのか。見開きの見出し、右ページに「談山神社と嘉吉祭」じゃ。これが「日本料理」と、どういう関係なのだ、はやく料理を出せ!料理が勝負じゃないのか!といいたくなるが、ま、はやまってはいけない。まずは「談山神社と嘉吉祭」の見出しの横についている文を読もう。「談山神社(奈良県桜井市多武峰)、四條流の祖、魚名の曽祖父であった藤原鎌足を祭っている。毎年十月の第二日曜に開かれる嘉吉祭は、嘉吉元(1441)年に鎌足の御神像が神社に戻ってきたのを村人たちが祝ったのが始まりとされる。」とある。

これは、なんじゃ、と思う。鎌足を出して、どうしようというのか。この見開きを見ただけでは、さっぱりわからん。左ページは、そっくり写真、その説明が「拝殿に飾られた神饌。神饌には35種類ほどがある」と。だけど、その写真にある、ようするに、ナスに割り箸をさしたりして動物の形をした供えものをつくりますわな、あれと変わることない、少し手の込んだ、素材を使った飾り細工のようなものが、祭壇らしきに並んでいるのである。これが「日本料理の精華」なのだろうか。

わからんなの気持。だってね、その右ページ、見出しの横には、大きな写真があって、それが左ページの祭壇らしきにある一つの大写しで、なんとも奇妙な。写真説明にはこうある。「神饌のひとつ。籾のついた穂で作った荒稲御供(あらしねごく)と平均2347粒の米を円筒の和紙に張りつけて作る和稲御供(にぎしごく)。米は彩色され、さまざまな模様や文字が描かれる。」なのだ。これはもう工作ですよ。と、そこで、そういえば日本料理って……

ああ、文字制限だあああ~。まだまだおどろく事態は、これからだ。

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