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2003/03/07

同じ名前でちがうもの

ハンバーグ、タマゴサンドなど、同じ名前だけど、料理としては違うものの話が続いた。カレーライスも、国民食といわれるようになった、あの黄色いカレーライス、そしてインスタントのルウのカレーライスと、インド料理のカレーライス風のものとは料理としては違う体系だというのが、おれのガンコな主張である。そのことは、まだまだ「断固カレーライス史考」で、いろいろ例をあげていいつのるだろう。

今日は、同じ名前でもこんなに違うのかという、驚いた話である。それは「フライ」だ。

フライといえば、エビフライや魚のフライを想像するだろう。ところが、まったく違う「行田のフライ」というものがあり、またそれとは違う、どうやら東京の足立区荒川区あたりにしかなかったと思われる「フライ」がある。

行田のフライは、このサイトの「関東うどんそば逆襲協会」のコーナーに紹介の「うちいれ」のリンク先でも見られる。ようするにお好み焼きのようなもので、もっともシンプルなものは、うどん粉を溶いてフライパンで焼いて醤油やソースにつけて食べるか、砂糖や塩で味付けして焼くかのたぐいで、ことによるとほかの具も一緒にまぜて焼いたり、あるいは具はのせたり、いろいろのようだ。まだ行田で食べたことがないからわからないが、おれが「どんどん焼き」として食べたのと同じようなものらしい。

行田というのは、埼玉県行田市のことで、そこには「行田のフライ」を食べさせる店がけっこうあって「名物」らしい。で、行田だけではなく、近くの熊谷や秩父にも、そのような「フライ」が存在する。家庭でおやつに食べたひともいる。

ところが、東京の足立区荒川区のフライは、エビフライや魚フライのコロモ部分ですな、あれだけを団子状というか片手で握ったくらいの感じのものを串にさして揚げて、ソースをつけて食べるやつなのだ。大阪京都なら、串カツの身のないようなやつなのだ。これは、祭や縁日の屋台に必ずあったものらしい。戦前の話にも登場する。ただし、日暮里あたりから荒川区足立区の一帯で育ったひと以外の話は知らない。

インターネットで調べると、足立区の西新井大師で、最近まで屋台を出してやっていたおばあさんがいるらしいが、トシで屋台のほうはやめ、通販では売っているらしい。詳しいことは、よく調べてないのでわからない。

ともかく、同じ名前で、そんなに違うのも、めずらしいね。ということ。

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