魚屋のオヤジ
どうも近頃アソコの魚屋にハマっている。アソコとはスーパーの形態ではあるが、八百屋+加工食料品屋と肉屋と魚屋が同じフロアーで同一のレジ処理でやっているような、スーパーらしい統一性や画一性に欠けるダラシナイ安いローカルな店舗の魚屋なのだ。つまりはスーパーの魚売場のようではあるが魚屋なのである。
そこへ夕方行くと、メガネをかけた大柄なオヤジが売り場に立っていて、「安いよ、安いよ」とか言っている。おれがショーケースのカマスの前に立つと、「今日はカマスが安いよ、百円引くよ」といい、おれが移動してカツオの刺身の前に立つと「今日はカツオが安いよ、百円引くよ」というのである。
で、「じゃあ、コレッ」とパッケージを手に取ると、彼は手に持ったマジックインキで値札を乱暴に消し、値引いた値段を書いてくれる。そういう付き合いをやっているうちに、一日のうち一度は、そのオヤジのことが気になるようになってしまった。
昨日は、アジの刺身の前に立ったら、また「百円引くよ」というので、398円のアジの刺身を買ってしまった。そのパッケージを手に取ると、彼は例によって乱暴に値札のラベルにマジックを塗り、パッケージに300という数字を大きく書いた。98円の値引きだから2円たりないが、マンゾクである。今日も明日も時間があったら行きそう。そして最近は、確実に魚を食べる回数が増えている。
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