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2003/12/17

アリガタミといふこと

女…このアリガタミの話はいつまで続くの。

男…さあね、このサイトをつくっている男が、とにかく原稿書きに追われていて忙しくて、こっちをテキトウに惰性でやっているからね。

女…それではアリガタミ言葉というか、アリガタミ言葉だけで、味の表現がない典型というと、こういう漫画ですね『美味しんぼ』。

そもそも、この主人公の山岡記者は、ロボットのような男で表情がないのだけど、言っていることもロボットみたいにアリガタミ言葉の「本物」をオウム返しするだけ。このカツ丼なんか、こうですよ。

「まず豚肉だ、薩摩の黒豚のロース肉」「サツマイモを食べずに育った黒豚なんて本物の黒豚とは言えない」「パン粉は自分で作る。小麦とイースト菌だけの本物のパンだ」「卵は愛知県の良心的な農場の卵、醤油は大豆と小麦だけを使って二年以上寝かせて作った、御坊市の本物の醤油、味醂はモチ米と本物の焼酎だけで作った本物の味醂」というぐあいで、食べたお味については「これがカツ丼!? すっごい上品な味よ!」「ただのカツ丼も本物の材料を使えばこんなに洗練された味になるのね!」だって。

どこにも味の内容、具体的な味の表現がないの。もうアリガタミ言葉のオンパーレードで、まったく中味のない漫画。こんな漫画つくっているほうも見ているほうも、「本物のグルメ」とは思えない、「ニセモノのグルメ」でしょう。

男…ようするに、あの山岡という男は、思考能力のない、受け売りしかできない、ロボット人間なのさ。ということで、今日はやめましょう。

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