イラク問題、これでオシマイ
この話は、今日でオシマイにするが。
岡本行夫首相補佐官は30日、イラクで外務省の奥克彦参事官が殺害されたことに関連し、「奥氏には1つの夢があった。(8月の)国連本部爆破を見て、奥参事官は『これを見て(我々が)引くことが出来ますか』と言っていた。私は、奥氏のやりかけたことをやり遂げたい」と成田空港で記者団に述べ、奥氏の遺志を引き継ぎ、イラク復興支援に全力を挙げる考えを示した。
という読売新聞社のニュースだ。いつものことだが、死人に口なしを利用して生きている間の言葉をもって「遺志」などという、それは個人的な感情の問題であって、責任ある立場ではないだろう。人の死を感情的に利用する卑怯である。もっと政府もマスコミも政策的な立場でものをいうべきだ。
それにねえ「テロとの戦い」とか「テロに屈しない」とかいうけど、イラク戦争は大量破壊兵器が絶対あるから見つけて破棄するという、ブッシュの国連に耳を傾けないゴリ押しで始まったんじゃないの。その国際ルール無視の暴力がテロであり、そのテロがテロを生んでいるのではないか。これは戦争なんだが。「テロに屈しない」じゃなくて、テロをなくすことが目的だろう。となれば国連の場に問題を返すべきじゃないの。ブッシュも小泉も責任とって退陣し、ちゃんとした国際協力の交渉と戦いと復興によって解決すべき。
だいたいイラクはアフガン戦線の拡大のわけだけど、あれもおかしいよ。9.11テロがアルカイーダがやったという証拠もないまま始めて、しかもラディンだかラビィンだかは捕まってないし。証拠もまだあがってない。そもそも、あのテロはCIAが情報を握っていたという話は、どうなったの、アメリカは余所をかきまわす前に自分のとこをよく調べる責任があるだろう。
この戦争で一番得しているのは誰か、はっきりしている。東西冷戦の解消で商売がやりにくくなっていたアメリカの基幹産業「死の商人」たちであり、そこから金をもらっている政治家どもさ。ブッシュの、次期大統領選用の法外もない寄付は、どこから集まったのか。
しかし公明党というのも、自民党と連立しブッシュを支持しているわけだが、これはもう自民党の弱みにつけこんで政権にいたい党利党略しかないわけで、小泉がブッシュを支持するよりタチが悪いし、そんな党利党略連立内閣のために戦地にやられる人たちは本当に可愛そうだよ、理不尽だよなあ。
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