抱負なるもの
女…まだ、なにか抱負があるそうで。
男…あるともよ。けっきょく、70年代からこちら、主に食はレジャーつまりエンタテーメントか栄養でしか語られてこなかった。それがしかも「食文化」であるかごとき装いで行われてきた。「研究」だの「評論」と称して中味は、ただ全国食べ歩きの道楽だったりとか。そのツケは、もういろいろなカタチででているけど。働くことと食べることが密接である食文化をキチンと構築しなくては、食の問題は、もっと深刻になるだろうね。
女…ということは、食のレジャーやエンターテーメントとトコトン闘うのですか。
男…そうだなあ、やはり発言に関する責任というのはエンタテーメントとはいえあるわけだから、内容によっては厳しく批判されなくてはならないだろうし、またすべきだとおもうね。
女…またまた、そういうことやると嫌われますよ。なにしろ、明るく楽しければよいというみなさんが圧倒的に多いのだから。
男…食の現実が、明るく楽しければよいとばかりいっていられなくなるよ。それに、働くことと食べることが密接な食にだって楽しみはあるのだし、そこに楽しみをみつけてこそ、グルメ騒動のムナシサを乗り越えた、普段の食の充実が得られるのさ。それはまた生きることの充実でもあるわけだけど。
女…ま、どうぞご勝手に。
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