ラーメンブーム
男…しかし、なんで、ラーメンブームなんていう、どうでもいいことを話題にしているのだろうか。
女…さあ、確かアミノ酸あたりの話だったと思いますが。でも、ラーメンブームというかラーメングルメをネタにするのって、けっこう面白いですよね。女から見ると男たちのバカさ加減というか、かわいらしさというか。ラーメンブームの担い手は、圧倒的に男でしょ。「魂のラーメン」なんていう言い方、あんなの男じゃないと口にできませんね、と、ある新聞社の女性記者と話をして笑いました。もっと作る方も食べる方も「たかがラーメンされどラーメン」というぐらいの気楽さで楽しめないものかしら。
男…20数年前は、○木屋にしてもどこのラーメンにしても「一流」や「魂」なんて言葉を口にする風潮はなかったのにね。そんなものはラーメンの歴史でも伝統でもないよ。80年代以後のグルメたちの創造さ。
女…でも、あなたがた男は、そうやってラーメンを堕落させたのよ。食べ物に一流二流をつけることで、自分は一流の人間、一流がわかる人間だということを主張して、陶酔し優越感にひたりたい。食べ物を、そういうことに利用するなんて最低よ。女のように、食べ物は純粋に味わいや食べる雰囲気を楽しみ、自分を一流に見せたいときはビトンのバッグなどで勝負するものよ。
男…ケッ、しゃらくせえ、なにがビトンだ。そんなの身に着けたってバカ女はバカ女で一流にはなれないよ。
女…でも、食べ物を、そういう道具に使う根性は最低よ。
男…ケッ、男にビトンやティファニーを買ってもらっている女が何いうか。
女…ふん、男なら、女にそれぐらい買ってくれるものよ。それもできない、あんたみたいなウドの大木無芸大食男が、ラーメンで一流ヅラしているのよ。
男…こらこら、おまえ男にふられたな。
女…うるさい!この甲斐性なし。讃岐うどんの安いうまいを見習って、ラーメンも安いうまいで勝負してみなさい。750円のラーメン、しかもラーメンしかださない店が、大衆食堂の450円のラーメンよりなんぼうまくても当然というものよ。そんなものを、ありがたがり、おだてあげている客も、どうかしているわ。
男…うへー、男にふられた女はこわい。大宮のいづみやのラーメン食べながら「行列のできない大衆食堂のラーメン」でも考えていたほうが、こんなバカ女の相手しているよりいいや。
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