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2004/01/19

アミノ酸味

男…ようするに、人間は、いろいろなモノを食べ、いろいろな味覚を楽しむ、それと、新しいモノや味覚にチャレンジしてみるということで、味覚文化や食文化を発達させてきたわけだ。

女…それが、なんでもアジノモトでアンシン、それを基本にしたバリエーションでしかない、ということでは荒野になるということですね。

男…ま、アジノモトは、もっというと「アミノ酸」味ということになるけど。

女…いつのまにか「化学調味料」とはいわず、「アミノ酸」になりました。

男…「アミノ酸」ということになると、これは普通「旨み」というわけで、これがいろいろな食品を楽しむための使い方ならよいけど、「アミノ酸」味に中毒しちゃうってかんじになると、まったく話はちがうね。ラーメンの場合は、アジノモトを使ってなくても、味のベースがアミノ酸味だね。それは、もともとアジノモトで味を決めていたベースがあるから、そうなってきた。

女…アミノ酸味さえよければ、あとは五味などゴミみたいなものだと。

男…こらこら、そんなとこでダジャレして。ま、だけどそういうことなのだな。たとえばラーメン食べて、苦味や渋みについて、ウンチクたれるやつはいない。ラーメンだけ食べていたら、苦味や渋みを楽しむという感覚そのものが失せてしまうだろうね。

女…日本人にとっては旨みは、ベースなのではないでしょうか。

男…そうではあるけど、それは甘味と同じように早く知る慣れる味ということで、大人に成長するにしたがい、酸味や辛味や渋みも一緒に楽しむようになるのだけど、それがアミノ酸レベルでとまってしまうということが問題なんだな。

女…では、ラーメン好きが多いというのは、味覚的には成長のとまった幼稚なガキが多いということなのですね。

男…ま、そういうこと。あんなもの、ガキでもよろこんで食べるだろ。ガキのうちから食べて、そのままラーメン好きやっていたら、ま、味覚の楽しみを知らないに同じだろうね。そういう意味じゃ、最近、寿司屋でガキ連れて、カウンターに座ってガキにお好みで食わせているバカ親が増えたけど、おかしいね。サビぬきの寿司をガキに食わせて、そのガキはというと醤油をべっちゃりつけて食べる。寿司と醤油じゃ、アミノ酸味たべているようなものだよ、サビを上手に効かせてこそ寿司なのに、もう根本から間違った食べさせ方しているね。

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