地産地消
男…新型肺炎で騒がれているハクビンシンなんだけどね。秩父地方で急増して被害が大きくなっている。
女…日本にも野生のハクビシンがいるの。
男…どんどん増えているらしいよ。誰かが飼っていたのが野生化したらしいのだが。身が軽く高いところへ登ること、サルと同じだからね、増えるとクマやイノシシより手に負えない。けっきょく、サルやハクビシンにやられない作物を栽培しなくてはならない状態になっている。
女…今年はサル年です。
男…サルは手に負えないよ、人間は完全にお手上げ。昨年末、山梨県の塩山の奥、秩父との境の方へ行ったら、もう人間がいても平気。ヤツラ、畑をセッセとほじくりかえしていたよ。だいたい人間の姿よりサルの方が多いから、睨まれるとコッチがビビルよ。その奥地から秩父にかけて、サルやハクビシンの天下らしい。クマやイノシシは畑に囲いをするなどしてあるていど防げるけど、サルやハクビシンは、いまのところ決め手になる対策がないらしい。ときどき、ドーンとかいう鉄砲の擬音を鳴らしているぐらい。塩山周辺はモモやブドウ、果物の産地だけど、去年は天候不順とサルの被害で、かなりひどかったようだ。
女…サルやハクビシンの被害にあわない作物もあるんでしょ。
男…葉モノは、わりと被害が少ない。なんだかカボスがやられないから、ユズをやめてカボスにするかという話があったな。
女…サルやハクビシンは正しい地産地消で生きているから、人間も同じようにやれるかもね。
男…あんた、秩父の山奥で、サルやハクビシンと暮らしてなさい。
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