地産地消
男…で、まあ、新潟県と群馬県はオトナリ関係だな。だけど、山菜で、名前は忘れたが、群馬県のひとは食べるけど新潟県のひとは食べない、その逆とかがあるのだよ。
女…では、それをうまくお互いに交換しあったら「地産地消」は、どうなるのでしょうか。
男…また「地産地消」の話をするのか。そうじゃなくて、わずかな距離なのに、一方はそれをうまいと思い、もう一方では見向きもしない状態があるということだよ。
女…とるすると、なにからなにまで新潟と群馬では味がちがう、ということになりそうですが、まさかそんなことはないですよね。
男…そりゃそうだ。だけど、そこなんだよ、問題は。
女…違いはあるし、違いがあるのはあたりまえなのだけど、なにからなにまで違うわけじゃない。
男…では、その違いと共通性、その関係は、どうなってるんじゃ、ってことだよ。
女…で、「地産地消」とは、どういう関係なのでしょうか。
男…アンタしつこいね。「地産地消」なんてね、生産者のご都合主義の精神運動みたいなものですよ。消費者には、「ありふれたものをおいしく食べる」しかないわけだから、そこに近づく努力を生産者はすればいいのであって、それもやらない生産者が「地産地消」をいうなんて、ようするに、オレのものを食べろという生産者志向でしかない。
女…では、自分の土地にある山菜については、好みをいわずに食べよう、というのは正しい「地産地消」運動になるのではないでしょうか。
男…だからね、そういうことじゃないんだってば、わからんのか、このアホ女。
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