朝めし
男…「一年の計は元旦にあり」というセリフ、いまでも使うのかな。それはともかく、一日の始まりは朝食にあり、だね。
女…朝からラーメン食べるのですか。
男…バカタレ、朝は、一杯のお茶から始まるのだ。起きたら、まず湯をわかし、テーブルの前に座って、お茶を一杯飲む。もちろん、緑茶だよ。うまいんだなあ、これが。これで、スッキリするね。
女…電気ポットで、いつでもお湯が沸いてます。
男…バカタレ、朝はガスでお湯を沸かすんだよ、部屋も暖まるだろ。
女…お部屋にはエアコンがついてます。
男…バカタレ、エアコンつけて薄着しているやつ、こういうバカは、大衆食堂のラーメンのうまさがわからんやつだ。しかし、ちかごろは、大衆食堂も暖房完備がふえて、コート着たままラーメンにかじりつくなんてことは、あまりないな。しかし、大宮のいづみやの場合は、店内が広いし古い建物で天井も高いし、あまり暖房が効いてないからコート着たまま酒飲んでラーメンにかじりつくね。ラーメンというのはな、そういう雰囲気が大事なのだよ。
女…朝めしの話じゃないんですか。
男…朝めしというと味噌汁に納豆かな。おれは味噌汁にタマゴを落として、めしにかけて食べるね。これで一日がガツンといく。朝、力強くめしをくうかどうか、これで一日の元気がちがうね。ラーメンなんかクソクラエだよ。だいたいラーメン屋の家族は、朝からラーメン食べているのか、日本一のラーメンだって、ラーメン好きだって、三食ラーメンというわけにはいかないだろう。一日一回ラーメン食べるだけでも異常だね。ラーメン屋の家族の場合は、一日一回はラーメンを食べるのかな。
女…ラーメンのことは、どうでもいいんでしょ。朝めしは?
男…ラーメンというのは、利益率がいいんだよね。だから不況でもドンドン出店できるのさ。原価率は定食の三分の一だろうね、経費だって安いものさ。最短一週間ぐらいで覚えて出店できるんだから、出店コストも安上がり。悪貨良貨を駆逐すの勢いだね。ああ、荒野のなかで、今日もまた朝からめしをかきこみ、ラーメングルメとの戦いがはじまる。
女…そういうバカいってないで、ラーメンブームにのってひと稼ぎして、私にビトンのバッグ買ってちょうだい。
男…クタバレ! ラーメングルメとの戦いのためにも、朝は、お茶とめしと味噌汁は必需だね。
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