へんだぜ
「会社がつぶれると思った」。浅田農産社長は通報を怠った理由に触れ、こう語った。「食」の安全を揺るがせた事件の背後に、何があるのか。激しい業者間競争、安く抑えられた卵価…知られざる実態を追った。(鳥インフルエンザ取材班) (京都新聞)
という報道。やっと「ウソツキ」騒動が静まり、マットウに考えられるようになるか。
この浅田農産のジケンと、前の雪印食品や今回のハンナンの浅田は、同じ「ウソツキ」ジケンではない。浅田農産は、鳥インフレエンザの被害を受けた被害者にもかかわらず被害を隠した、「会社がつぶれると思った」からである。原因は鳥インフレエンザから始まっている。
雪印食品やハンナンは、偽装した自分たちが原因をつくっている。「会社がつぶれると思ったから」ではなく、どさくさにまぎれて、より儲けるためである。
ところがマスコミは、同じように「ウソツキ」と騒いだ。ま、ハンナンの場合は、騒ぎもしないのだが。浅田農産のジケンは、浅田農産を「ウソツキ」にして逮捕し起訴して済む問題ではないのだ。
いま、この激しい業者間競争は、売価や原価を安く抑える激しい競争になっていて、それは、タマゴや豆腐、納豆といった、もっとも安い価格帯の必需品が舞台にして行われている。豆腐のコスト削減競争なんかスゴイ激しく、一年前と見た目は同じようでも、ずいぶん変わっている。豆腐が変質しているといってもいい。これでも豆腐かというものもある。
その背後には、これらの商品の分野では、浅田農産のような、地場の中小零細企業が頑張っていたのだが、その市場を奪おうという大手の動きが関係している。浅田農産のジケンで、けっきょく大手は、市場を伸ばした。よりマスプロのほうへ、集約されている。「スローフード」「地産地消」と逆の動きがある。「ウソツキ」騒動は、その動きを加速させた。
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