どうなってんの
鳥インフレエンザ騒動の浅田農産社長が起訴された。逮捕されたときから、起訴は決まっていたね。前にも書いたが、これは「見せしめ」逮捕。原因も明らかになっていないし、問題も解決してない。ようするに当事者責任にして、政府は責任のがれ。また同じレベルのことが繰り返される。もう最近は、こういうことが続いている。
今回の人質ジケンにしても、すぐ当事者責任にして、よってたかってパッシングしてリンチしてオワリ。そうそう、自民党の連中は、「自己責任」をハッキリさせるために、救出費用も負担させろという声もあるらしいが、バカか。山の遭難で費用請求されることがあるが、それは地元などで救出などをシゴトにしているわけではないヒトやモノが動員されたりするからだ。今回の救出は、それをシゴトにしている、しかも死なれたり勝手にされたりでは立場が困る政府がやったことじゃないか。もとはといえば政府責任だろう。
だいたいね、自分の思想信条のために政党活動している連中が、国から政党補助金もらって代議士になって、「自己責任」を口にするなんて、カタハラ痛いわ。それじゃアノ銀行の自己責任は、どうなった。そうだ、アノもう忘れられているが、イラクでの外交官二人の死の責任は、どうなった。アレも、自己責任なのか。あのとき政府は「今は責任論を語るのではなく、彼らの死を無駄にしないためにもイラクの人道支援を進めるべきだ」と、ごまかした。
BSEにしても、まだ発見されていて、もうナゼか、マスコミもいちいち騒がないのだが、当事者問題をこえて、責任問題があることは明らかなのだ。それを自覚していればこそ、鳥インフレエンザでは、政府関係者は記者会見で浅田農産に怒り、批判の矛先をそちらに向けた。マスコミも、いいかげんなものさ。政府のほうを見てしか報道しない。
しかし、あれだよね。浅田農産は鳥インフレエンザと風評の二重の被害者でもあり、確かに報告義務は怠っていたわけだけど、その被害者の側面は、まったく無視されるんだなあ。こんなことで、食の安全は大丈夫か、といいたいわけだけど、もともといまの政府は国民の生命の安全には無関心で、ようするに政府のいう通りになる国民をつくりたいだけなのだ。いうとおりにしなければ、マスコミを動員して、「自己責任」をキーワードにトコトン叩くという、じつに陰険なやり方なのであるね。
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