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2004/05/26

「新鮮」センチメンタリズム

昨日気がついたのだが、近所のスーパーの魚売り場の「マグロ」に「養殖」や「解凍」の表示がついている。やっと、ここまできたかというかんじ。

このあいだ郡山で、電車を待つあいだ、どこでもいいやと駅前の居酒屋チェーン店に入った。今週の店長オススメメニューとかいうのがあって、「新鮮でおいしい刺身!」とかあって、マグロ、タコ、それからもう一品あった。どれも、あきらかに、「解凍モノ」である。

こういうことは、よくある。その場合「新鮮」とは、どういう意味なのか。解凍したて? ということ。まさかね。

大部分のひとが、解凍マグロでなければマグロをくえない時代に、いつまでも「新鮮」というのは、おかしいし、そういうマグロを評価するのに、「新鮮だからうまい」というのもおかしいと思うのだが。

日本は海にかこまれた美しい国、というセンチメタリズムが「味覚」になっている。いつまでつづくのか、この惰性。

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