夏はカレーライスというステレオタイプ
夏はカレーライスというステレオタイプは、比較的新しい。ここ30数年ぐらいのことだろう。
で、その夏はカレーライスというステレオタイプの背景には、夏-暑い-暑いインド-カレーの「本場」インド、というような観念的なステレオタイプが、またあるのではないだろうか。しかし、それは夏はカレーライスというステレオタイプのなかでも、もっとも新しいステレオタイプだろう。すくなくとも、1960年代なかば、東京オリンピックをさかいに実施された、海外渡航の自由化以後に普及した風俗といえる。
今日は七夕だが、拙著『汁かけめし快食學』の発行日だ。今日の発行で、書店にならぶのは明日から明後日なので、発売日の告知は9日になっている。
本の原稿の進行は、今年のはじめごろは、まだノンビリムードだったと思うが、いつだったか編集の長嶋さんに、「汁かけめしは、季節的には何時がいいのですか」というようなことを聞かれたとき、即、そりゃ夏だろうと思ったので、そのように答えた。
夏はカレーライスというステレオタイプ以前から、味噌汁ぶっかけめし、とくに冷汁、豆腐ぶっかけなど、夏の風物詩ともいえるものがあったし、そもそも食欲が減退する夏には、ぶっかけめしが好まれてきた。そのことは、『汁かけめし快食學』に、いくつかの事例とともに書いている。
で、とにかく、デハ夏までに本を出そう、という流れになって、急にスケジュールがまかれだした印象がある。ま、それで、とにかく、ガンバッテ、できたのであるが。
夏はカレーライスというステレオタイプから、そろそろ自由になっても、いいのではないか。
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コメント
八丈島にはウナギは来ません。残念ながら。
投稿: koitaro | 2004/07/15 00:12
「平賀源内が作った」というのは伝聞にすぎないのですが、『土用丑の日のうなぎ』は、けっこうメジャーな紋切り方ステレオタイプな志向なのでは。
ところで、八丈島では、ウナギはとれるのかしら?
投稿: エンテツ | 2004/07/11 07:27
平賀源内が作った『土用丑の日のうなぎ』は今でも健在なのでしょうか。
まぁこれはお菓子業界の『バレンタインデー』のようなキャッチコピーですけど。
投稿: koitaro | 2004/07/09 11:35