下品といふものは、悪くない
大衆食の会の三大運営方針というのがあって、「いいかげん大好き」「下品も悪くない」「バカ万歳」 である。
ま、おれも大衆食堂も「下品」といわれることがある。知らなかったが、浪曲も「下品」といわれるらしい。
人間も、人間がつくりだすものも、みな何かに偏っている偏向しているのが普通である。いまの学校教育制度などは、東大という何百人だか何千人だか何万人だかに一人の何かに偏った「秀才」を探すために、他の99パーセントの人間をダメにするシステムだしな。
さらに、頑固者にいたっては偏執である。
そこに「上下」のモノサシをあて、片方を「上」として片方を「下」にするなんざ、それこそ人間の道にはずれた「下品」なことだ。つまり、「下品」とは人間に上下をつけ人間の道にはずれることであって、大衆食堂や浪曲のように、そしてモチロンおれのように、人生を謳歌しようという大衆的なものを「下品」というのなら、それは、ま、それでもよいか、下品のどこが悪い、ようするに……と書いて、なにを書きたいのかというと、コレだ。
みよ! この芸! こういう組み合わせは、本邦初ではないのか? 偏ったもの同士が軽蔑しあうことなく、こうして一緒にやることこそ人間の道である。浪曲をきけよ。大衆食堂のめしくえよ。ぶっかけめしもやれよ。下品なんて、誰かのデッチあげさ。
11/12(金)ヨル8時より、阿佐ヶ谷ギャラリー倉庫というところで、浪曲とジャズ(なのかなあ)のセッションをすることになりました。組むのは元・渋さ知らズのアルトサックス・泉邦宏さん。入場無料、持ち込み自由(お酒食べ物大歓迎)投げ銭制。芸人が怪我をしますから投げるのは札にしてください。2時間ほどのイベント。
浪曲師 玉川美穂子、曲師 沢村さくら(浪曲1席+しゃみしゃみいず・ちび)
泉邦宏(sax,guitar,etc.)おのあき(bass)デュオ、ゲストに辰巳光英(trumpet)
詳しくは「たまみほ」さんのサイトで。
http://tamamiho55.seesaa.net/article/780752.html
この「阿佐ヶ谷ギャラリー倉庫」は「よるのひるね」の近くじゃないのかな。「よるのひるね」のメニューには「ねこまんま」があるのだよな。
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