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2004/12/15

幻堂百年祭参加京阪神泥酔紀行メモ

やっと、アタマが平常にもどりつつあるようだ。といっても、アタマはいつも異常なのだが。そもそもが12月7日(火)~12日(日)の幻堂百年祭のうち、11日午後3時から1時間ばかりのトークショー『東西大衆食バトル対談』大衆食堂の詩人遠藤哲夫×関西大衆食彷徨人オヤジ芝田×ゲスト石井章、に出ればよいだけだったのだが、どうせ行くなら。というわけで、こうなった。忘れないうちにメモだけしておこう。

9日(自宅)→(京都)新京極「スタンド」→桂「だるま」→ホテル泊→10日(京都)新京極、うどん屋名前?→(大阪)梅田、立ち飲み「大阪屋」→(神戸)新開地、立ち飲み名前?→三宮「皆様食堂」→六甲、幻堂百年祭会場→居酒屋で飲み会→女体の詩人宅泊→11日女体の詩人宅→長田、うどん屋名前?→六甲、幻堂百年祭会場、昼食は六甲駅近くのお好み焼、のち午後バトル対談、夕刻会場近くのとんかつ屋名前?→居酒屋で飲み会→ラーメン屋→女体の詩人宅泊→12日女体の詩人宅→六甲、幻堂百年祭会場→三宮、元町「丸玉食堂」→六甲、幻堂百年祭会場→(大阪)大衆酒場「松屋」→ライブハウス名前?「ふちがみとふなと」ライブ→「村さ来」→ホテル泊→13日(大阪)うどん屋名前?→(小田原)「天金」「清盛」→(自宅)

10日の幻堂百年祭の会場5時ごろ以後から12日の大阪の夜までは南陀楼綾繁さんと、ホボ、寝た部屋まで一緒の行動。幻堂百年祭については、ナンダロウアヤシゲな日記が詳しい。
http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20041212

幻堂百年祭では、幻堂関係者にたくさん会った。森元暢之さんをのぞいて、初対面ばかり。森元さんは、かつて朝日新聞大阪版夕刊「夢中な人びと」という欄で漫画を描いていたのだが、ワザワザ大阪から大衆食の会の取材に来られたのだった。そのとき以来、7年ぶりの再会。

幻堂関係者は、「サブカル系」といわれれる系らしい。「マイナー系」でもあり、どのみち、地道な労働者系のおれには、あまり縁がない人たちだ。だけど、なぜかおれはこういう連中と縁ができてしまって、ひきずりこまれてしまう。

なぜかなあ、と、考えたら、あるていど似通っているところがみえた。こういうの、嫌いじゃない。共通項→本質的にバカだから本質的に遊ぶことには真剣になる=本質的に怠け者である=本質的にだらしないのが心地よい人間である=本質的に酒が好きである(百年祭の会場は、どこにでもある気どったギャラリーであったが、そこでワレワレは朝から酒を飲んで、神戸の中流じゃないが中流意識な香りがする街のゲージュツの小さな殿堂に酒のニオイをしみ込ませる作業をしていた)。

であるのに、彼らは、自分はナンカ内面的に精神的に高度なものを持っている、と、自覚か錯覚しているし、それで苦しむことは喜びであり、その苦しみに他人を巻き込むことも喜びであり、となると、サドマゾか? となりそうだが、それほどでもない怠け者で、酔っ払っていればウレシイ、タダの堕落人間なのだ。

ともあれ、伝説的な人物たちに、これほど集中的に会ったことはない。アノ、川崎ゆきおさんは病気を押しての参加、もう感激でしたな。午前11時から、アノ、川崎ゆきおさんは酒を飲んじゃいけない身体だから飲めないのに、しかも会場まで来るのに、電車もクルマも身体にダメだから自転車で1時間半かかって来たのに、それを囲むワレワレは酒を飲みながら、川崎ゆきおさんの病状の話を聞いた。ま、酒の催促をしたのはおれだったが。朝食のパンを食べるのにビールが欲しかっただけなのに、ほかの連中も便乗して飲みやがった。

竜巻竜次さんと読ん太さんは会ったらオンナだったのでビックリしたし、もちろん今回の主催共催者、幻堂のなかのしげるさん、中村ようさん、烏本舗の太郎吉野さん、あやしいオヤジたちだった。小野原教子さん、中野りうしさん、海文堂書店の福岡さん、みなコイイ。ようするに、神戸はギャングな街なのだと、しみじみ思った。

今泉昌彬さんと安田謙一さん、は、そういうなかで、見た目だが、例外的にオタクっぽさのない、ギャングなかんじもない人物だった。そうそう『大阪下町酒場列伝』の著者・井上理津子さんとも、中村ようさんの紹介で挨拶をすることができたが、もっとも働き者という感じだった。

そのうち、大衆食堂と酒場については、写真つきレポートをザ大衆食のサイトに掲載する予定。

「ふちがみとふなと」ライブは、すばらしかった。CDも買ってしまった。まだもう一枚ほしいCDがあるのだが、千駄木の「古書ほうろう」にあるということだから、カネをためて買うつもり。

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コメント

ボンさん、日本列島には、たくさんの人間がいるのに、どこかで接点のあるつながりがけっこうあって、オモシロイ。

ま、おれは、雑多が好きだし、タベモノもニンゲンも、あまり好き嫌いがないので、なんとなく、こういうことになってしまうのですなあ。どんぶりめしになんでもかけて食べる、ぶっかけめし的世渡りというか。

文章もぶっかけめし的といわれますが、そういや、ラテン音楽も、そのようなかんじがしないでもない。

投稿: エンテツ | 2004/12/17 08:21

丁寧な返信どうもでした。
これまたすごい泥酔交遊紀行ですねえ。
音楽の話で勝手に敬愛している中村とうよう氏
や漫画の森元氏の名も出ていて驚かされました。
森元氏とは面識はないのですが、ラテン手帖という
無料情報冊子を発行されてた相方さんは存知あげて
たもので、文章の名前を見て、エンテツさんの
大衆食そのもののような雑多な繋がりには
びっくりするばかりでした。

投稿: ボン 大塚 | 2004/12/16 13:57

おっ、アヤシゲさん

ほんに神戸の夜は、同じ部屋どころか、2人のフトンをつけて寝る、アブナイ日々でした。

そうそう、欲しいのは、その船戸さんのCDです。

しかしすでに「あわわ」の本を購入ずみとは、さすが。西日本出版社は、名前はデカイけど、内山さんがコツコツやっている小粒な出版社であります。

投稿: エンテツ | 2004/12/16 07:03

エンテツさん
「寝た部屋まで一緒」と書くと誤解されるので、「寝たときの頭の位置は逆だった」と訂正しておいてください。よけい誤解されるか。

ふちがみとふなとのもう一枚のCDは、船戸博史『LOW FISH』です。ほうろうにはあること、たしかです。

タウン誌の「あわわ」の本、先日アクセスで買いました。これから読むところ。

投稿: 南陀楼綾繁 | 2004/12/15 22:17

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