『サライ』に悪口『酒とつまみ』を絶賛
おとといだったかな? スーパーへ行ったらアンコウが安かったので買って来て、アンコウ鍋をやった。
きのう大宮のジュンク堂へ行った。『サライ』の表紙を見たら、「木下謙次郎の『美味求真』を食す」とかで、「食通が最後にたどりつく」とかのフグとスッポンの特集だ。
笑わせらア、アンコウはどうなんだ。あの複雑なうまさ、たのしみの深さ、それにフグやスッポンとくらべたらはるかに安い。
しかし、フグやスッポンの特集をやるのに、木下謙次郎や食通を持ち出してウンチクしなくてはならないなんて、あいかわらずの紋切り型ステレオタイプだね。編集者のレベルが低いのか読者の成長がないのか。
『サライ』をWeb検索したら、「わが国初、大人の生活誌」とあった。なるほど~「大人」か。「大人」の雑誌が、こうも人気のようじゃ、わが国には「大人」になっていない、身体だけでかくなってトシだけくって、『サライ』を買えるていどにはテキトウにカネをもってしまった人間がウロウロいるということだな。
http://serai.jp/index_rakudas.html
そもそもわが日本でグルメなんていうと「求道」であって「快楽」でないね。「求真」とかいっちゃってさ。そんなものは戦前の封建貴族社会の名残さ。文化と民主主義の後進性だな。
それはともかく、大宮のジュンク堂では『酒とつまみ』6号を買ったのだ。ますますバカバカしさを深めている。いいなあ。酔客万来が重松清さんの登場だったが、これはイチバンつまらなかった。重松さんて、予定調和的なひとなんだなあ。
おれがイチバン興味もって読んでいるのは、連載の「思いつき研究レポート」と「瀬尾幸子のつまみ塾」。これはもう、ほかではやらないやれないことを堂々とやって、じつにバカバカしいようでいて、深いんだなあ。
って、なんだかわからんだろうけど、ま、買って読んでください。
http://www.saketsuma.com/index.html
これほど可能性ゆたかな雑誌は、いまないでしょう。『サライ』なんか棺おけに片足つっこんだような雑誌ですわ。アッ、Sさんすみません、『サライ』の悪口書いて。
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