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2005/02/17

二日酔いの底から

頭痛をねじふせるようにしてシゴトを片づけたのち、夕方めしのしたくの買い物に出た。歩くと頭がズキズキする。こういう二日酔いはめずらしい、脳に酒瘍ができたか。しかし、最近は、吐かない。もったいないから、出かかっても口の中にためて、また飲み下しているうちに吐かなくなった。のかな。

今朝ココに書いた↓昨夜のことを少し思い出した。財布のなかみが出版記念会の会費以外はあまり減ってないと思ったら、太っ腹塩山社長が払ってくれたのだ。それに鳥園からゴールデン街へ向かった多田さん+女たちとわかれたのは、ゴールデン街へ行ってしまうと終電に乗れなくなるからだ。んで、わかれて塩山さんと駅に向かって歩いていたら、新宿区役所通りでフロイデを思い出し、ちょいと寄ってみたのだった。何を話したかは覚えていない。どうせ罵詈雑言に決まっている。帰り、靖国通りで塩山さんはタクシーを拾って会社だかオンナのところだかへ向かった。

でも、これしか思い出せない。こんなクダラナイこと思い出してなんになる。なんにもならない。

おどろいたのは、テーブルの上に、ロールケーキを食べた痕跡、冷蔵庫のなかに缶ビールロング缶が入っている。どうやらコンビニで買って帰ったらしい、まだ飲むつもりだったのか。ロールケーキの食べかけが残っているから、それを食べかけたあたりで、バタッとベッドに倒れたのだろう。どうもヨッパライというのは不可解な行動をとるようだ。

だいたい出版記念会なんていうのは、会費は御祝儀でロクなものはくえないとわかっているから、新宿に着いてからラーメンを食べて臨んだ。それにしても、あの住友ビル51階のシャーウッドの料理は、マズイ。いつもああなのか。長野屋(新宿南口に昔からある大衆食堂)のほうが、はるかにマシ。それに大衆食堂のマズイのは、おれの口にあわないのだろうと思って許せるが、住友ビル51階あたりで気どっている店があれじゃあな。が、うふふふ、おれと塩山さん多田さんは、いちばん嫌われるマナーの悪い、立食の料理が置いてあるテーブルのそばを一歩も離れず、食べかつ飲んだ。

どうも、ピンク映画やエロ漫画と、むかしながらの大衆食堂は、おなじような「立場」にあるなあと思った。ま、偽善な世間がオカシイし、世間は偽善なものだ。ただの偽善ならまだしも、ちかごろはクソッタレどもが、やたら文化ぶって、上品ぶって、セレブぶって、カワイぶって。貴様のことだよ!貴様、ただの労働者だろうが、文章書いているぐらいで気どるんじゃねえ。……おっと、塩山悪態病がうつってしまったか。おれ、バカで下品な下層の不安定文筆労働者です。

とにかく塩山さん多田さんがオススメの山崎邦紀監督の作品を見なくては。

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コメント

ややややや、山崎さん。どーも、ご苦労さまでした。ホント、司会は、何も食べられないから、大変ですよね。

わたしら、マズイマズイと言いながら、ガンガン食べました。ようするに、人の口は正直で、うまい料理が出てくると、アッというまになくなるのですよ。わたしらビンボーニンは、残すことを知らない。皿によっては、ほとんど残っているのがありましたが、それも食べる。というぐあいでありまして、意地汚く飲み食いさせてもらいました。

まあ、あの日は多田さんとも初対面でしたが、もう何十年もつきあっている塩山さんと一緒に、ばか話。一度いっしょに飲んだら、みな友だちですな。しかし、そばにいた「薔薇系」らしき人たちと話できなかったのが残念。

また何かのときには、ゼヒ誘ってください。飲み会なら、どこへでも行きます。よろしく~。

本を読んでくださって、ありがとうございます。

投稿: エンテツ | 2005/02/19 00:27

そんなに不味かったですか、シャーウッド。わたしは進行役でアップアップ、ついに料理の影も見ることが出来ませんでした。今回は業界違いの会に出席して頂き、まことに有難うございました。一度しかお会いしていないので、受付の前に立たれた時には、脳裏のどこかに刻まれた表情であるものの、誰であるか脳内がゆるく旋回。飲み会でお会いした人の顔は、酒の霧の向こうにボンヤリ漂っているものですが、不意にその霧が晴れ「エンテツさん!」と声が出て来ました(友達でもないのにね)。目下『汁かけ飯快食学』大笑いしながら読んでいます。イラストの東洋片岡氏は、わたしが風俗雑誌の編集やライターをやっている頃に知り合いました。エンテツさんと絶妙のコンビネーションですね。

投稿: ヤマザキ | 2005/02/19 00:06

まだ、脳のほうの酒瘍は残ったままでしょ。

投稿: エンテツ | 2005/02/18 16:31

おいらは胆嚢に「酒瘍」が出来ました。
もう取っちゃいましたけどね。わはは!

投稿: 吸う | 2005/02/18 15:53

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