レモン丸かじり、がぶっ
レモンを、丸ごと皮ごと、ガブッと食べたのは、高校2年生だったかな。とにかく山岳部の山行のときだった。
谷川連峰あたりの尾根筋だったと思うね。暑い日、カンカン照り。休憩のとき、ノザワが、丸ごとカジった。そんなふうに食べたことがなかったおれは、おどろいて、なにか言った。ノザワは、これがうまいのだやってみろ、というようなことを言った。おれは、やってみた。なあああんと、うまいこと。
それからレモン丸かじりは、暑い夏の山行の定番になった。まだ扇風機が普通の時代の暑い夏は、下界でも、汗をダラダラ流しながら、ガブッとやると、清涼感もあって、なかなかよかったな。しかし、30歳ころからか、それほどうまいとは思わなくなった。いつしか、真夏の山行のときでも、やらなくなった。
幼少のころ、夏になると、酸っぱい夏みかんを、よく食べた。子供たちは、そのまま食べたが、親たちは、砂糖や重曹など、つけて食べていたね。大人になると、夏みかんのように酸っぱいものは食べられなくなる。というようなことを大人は言っていた。そういうことだったのさ。
嗜好は固体差があるってこと。年代別の食文化がある、というようなこと、誰か言っていたように思うけど、そういうことかな。
レモンは、やっぱ、青春か。
大人とは、レモン丸かじりができないひとのことなり。
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コメント
こんにちは。どうも年寄りは、頭の中はバックナンバーだけですから、すぐ昔話になってしまって。ま、でも、こうやって思い出すのも、楽しい。
餅の件は、今日の日記に書かせてもらいました。
レモンを絞って、ハチミツたらして、というのは時々やっていますね。でも、いまは、とにかく、汗をかいてもかかなくても、まずビール。
そういえば、むかし、レモンや夏みかんを、砂糖に漬けたのかなあ、砂糖煮にしたのかなあ、そいうものも山へ持って行きました。レモネードなどを簡単に買えるようになってからは自作しなくなったけど。
冬より夏の山行のときのほうが、腐らないようにする工夫で、自作をたくさんしたような。それで料理に馴染んだことがあったかも知れません。
投稿: エンテツ | 2005/02/11 13:19
またお邪魔いたしました。レモンの丸かじり、懐かしい感じです。夏の汗と似合いますね。蜂蜜をつけてタッパに入れてというのも書いてあったので試してみましたが私には合いませんでした。今でもあれぐらいの汗を掻いたら、丸かじりできます。
しかし現実は、汗掻いたらヴァイツェン・ビーアに浮かせるレモンと紅茶にレモンで満足しています。しかし冷蔵庫には欠かさず青春が蓄えられていますが。
「冬山合宿の思い出」、失礼ながら 昔 の 山 雑 誌 の「バックナンバー」の雰囲気を味あわせて頂きました。飯盒の米と何が食料だったのでしょう。餅も使われていましたでしょうか?
投稿: pfaelzerwein | 2005/02/11 02:29