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2005/02/06

「東京いい店うまい店」の大衆食

昨夜は小田急線祖師谷大蔵タカハシ宅まで遠征飲み会。夫妻に方向音痴太郎とヨシダ毛少という久しぶりの面子がそろった。ビールのち赤ワインと大吟醸交互飲みをやらかし、ヨロヨロ帰宅午前1時。へたたたたた。

オヤジ芝田著『神戸ハレルヤ! グルめし屋』の解説、最終校正が幻堂から届いた。おっと前回初校に続き『鈴木漁生作品集 漫画家残酷物語』が同封。うれしいね。

最後のページに、鈴木漁生さんが「筆を折ったわけではないが」を書いている。その終わりのほうに、「筆を折ったわけでなく、仕事がこなくなってマンガ家業を失業」とある。そういや我が身も「仕事がこなくなってライター労働者を失業」状態だな。こりゃ、幻堂とつきあうと、仕事がこなくなるのだろうか。いや、能なし編集者ばかりになったということか。そうだな。

とにかく、では、ヒマのはずだから、この校正をすぐ見るかというと、身体の中のアルコールが仕事をするなという。いやははははは。

昨日の『東京いい店うまい店』の続きをちょいと。

この本は、西洋料理、ホテルの料理、中国料理、朝鮮料理、日本料理(懐石・精進料理・季節料理、ふく料理・すっぽん料理・その他、小料理・おでん・活魚、飲み屋・郷土料理、牛肉料理・獣肉専門店・豚肉料理、弁当・夜食・軽昼食、とり、うなぎ、天ぷら、そば、すし)の順で1から350まで、つまり350店の掲載。ラーメンが囲みコラムだ。

で、最初は西洋料理で、1「マキシム・ド・パリ」2「カルチェ・ド・シェフ・シド」3「小川軒」4「クレッセント」5「ラ・セーヌ」というアンバイに始まる。ま、フツウの意識だけ中流ぐらいじゃ、自腹で食べるには一大決心がいるような店ばかり。

ところが、そこに混じって、神田神保町「いもや」、JR(当時は国鉄)御徒町駅高架下の「佐原屋本店」、新橋「東京カレー」、大々的チェーン展開まえの築地の牛丼「吉野家」、自由が丘「金田」など、下世話で安い大衆食の飲食店がのっている。

ちなみに「マキシム・ド・パリ」では、700円だしてもムール貝ポタージュしか食べられないのに、「いもや」の天ぷら定食130円、「東京カレー」の東京カレー100円、「佐原屋本店」の豚モツ煮込60円冷奴・湯豆腐30円、「吉野家」の牛丼並200円、「金田」鯵たたき60円塩焼30円。現在「いもや」の天ぷら定食は600円。

であるが、大衆食堂の「名店」は一軒ものってない。この本の発刊当時1967年といったら、まだまだ大衆食堂全盛期だ。これはナゼなのか。ということなんだねえ。

ってぐらいで、さて、『神戸ハレルヤ! グルめし屋』の解説、最終校正でも見るか。これは、おれの解説、「解説、なようなもの」で約40枚の大作だからね、これだけでも買う価値があるよ。3月発売予定、幻堂出版に予約しよう。といっても、その声むなしく、あの子はヨメに行く。

ああ、そうだ、忘れちゃいけない、明日までの原稿があったのだった。おれに原稿依頼するアンタ、まだ若そうだけど、エライ! あんたは有能な編集者として幸せな一生を送るでしょう。やはり若いやつには、おれの能力がわかるんだな。しかし、その上のエラソウな中年が問題か。だいたい中高年が悪い社会や業界や会社は斜陽ってこと。若い人も大変だねえ、がんばってくれ。うふふふふふ。

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