横丁路地そして東京や「下町」を考える
ここのところおもしろいデキゴトが続いている。
「散歩の純情 横丁回廊」というページがある。
http://www.geocities.jp/ed_meshi/yokocyo_top.htm
この「散歩の純情」などというふざけた名前のサイトを誰がつくっているかというとおれだ。
いまこの「横丁回廊」の右下の「横丁リンク」に三つのリンクがある。
ヤミ市横丁研究所
http://www11.plala.or.jp/music4u/
MUSIC and the CITY
http://blog.livedoor.jp/truestepper/
五十嵐泰正HP
http://homepage2.nifty.com/yas-igarashi/
まず、五十嵐泰正さんからメールがあって、「グローバル化時代における上野を中心とした「下町」地域のまちづくりについて博士論文を執筆」しているので、会って話をしたいということだった。ゼヒゼヒお会いしましょうと返信、連絡をとりあっているところへ、「ヤミ市横丁研究所」と「MUSIC and the CITY」これは同じ方のサイト、吉祥寺のハモニカ横丁の調査をまとめた大学生がやっておられるのだが、その方からメールがあった。そして、たびたび当ブログの話に登場する、「雑誌『談』編集長によるブログ」3月23日を見たら、「路地・横丁からの都市再生」なのだ、さっそくコメントを書いた。
http://dan21.livedoor.biz/archives/17035933.html
昨夜、五十嵐泰正さんと上野で会って飲んだ。いやあ、おもしろかった。盛り上がった。おもしろい話がたくさんあって、アタマが爆発興奮して、いま書けない。
とにかくね、どこもかしこも同じように横丁や路地をつぶし続けるような都市再開発を続けてきたわけだけど、もう限界なんですよ。だけど、かといって、すぐ横丁や路地からの都市再生の方法がトントンうまくいくかというと、これはこれで難しい問題を抱えている。だから、ま、考えて知恵をしぼらなくてはならないわけだ。
五十嵐さんはサイトと、そこからリンクしてブログを見てもらえばわかるが、東大で修士までだったかな? 現在は一橋大大学院で都市社会学の研究者、ビジネス世間的にいえば「都市プラン」専門ということだろうか。お会いする前に、雑誌「現代思想」に書かれた「グローバル化の中の「下町」」を送っていただいて見たときは、内容は面白いけど、うへ~学術用語だらけという感じだったが、お会いして話すと、学術用語一つもナシ! おれの拙い言葉で十分楽しく突っ込んだ会話ができた。コピーをいただいた、都市プランからの文芸評論のような「池波正太郎の「下町」」も、とてもオモシロイ。
なんだか、東京のモンダイが、わかってきたような気がしたぞ。
けっきょく日本料理の歴史がはらむ同質の文化的問題を東京もはらんでいる、ってことだ。
とにかくさ、じつは、食も味覚も、地域空間とヒジョーに密接だからね。
なんだか面白くなりそう。
カンジンな上野の話のほかに、いわゆる谷根千(谷中・千駄木・根津)とゴールデン街に共通するヘンや、高円寺阿佐ヶ谷と上野に共通するユカイや、都内のゲイの溜まり場があるマチの特徴はゲイの特徴と共通する仮説リロンや、池波正太郎の「下町」のヘンなどなど、感覚が飛躍する話題でも盛り上がった。
というわけで、つぎは、吉祥寺のハモニカ横丁を研究した大学生、いま帰省しておられるので帰京早々に、お会いすることになっているのが、たのしみだなあ。
「散歩の純情 横丁回廊」にある、「横丁学オモイツキ」を書いたころは、「散歩の達人」で横丁特集の手伝いをするのがキッカケだったが、その特集も情報をまとめきれず自分としても満足のいくものではなかったし、全体の関心も低かった。しかし、かなり状況が変わってきた。なにより、横丁に関心を持って研究する若い人の出現は、うれしいね。「「路地・横丁からの都市再生」なるか。すくなくとも、もっと路地・横丁から都市再生を考えなくてはいけないだろう。それは、大衆食の可能性のためにも必要なことなのだ。
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コメント
どーも、はくぶんさん、「公設市場」とは、なんとまあスバラシイ! 「闇市」より新しくても「闇市」ほど「知名度」のない、忘れられそうな存在。闇市が消えてのち、長いあいだ、公設市場のことを「マーケット」と呼んでいた記憶があります。
都内にも、その名残が何ヵ所か、90年ごろもあったように思うのですが……。
はくぶんさんのそのページ、横丁回廊からリンクはらせてもらいます。写真にある、神戸の新開地や元町の食堂、昨年暮れに行って、写真撮ったり食べたりしてきました。まだサイトに掲載してないのですが。元町三宮あたりは、路地横丁や高架下の元気がよいように思いました。
では、また。よろしく~
投稿: エンテツ | 2005/03/25 23:50
エンテツ様、毎度です。
路地、横丁いいですね。
私は「闇市」は知らない世代ですが、公設市場なんかが大手スーパーと入れ替わっていく時代を体験しています。そんなこんなで今なお残る市場をたどる「市場の閑人」というページを作っています。淡々と市場(跡)を紹介しているだけですが。
さて今の横浜で闇市風というと「浜マーケット」「六角橋商店街」がそれっぽいですね。飲み屋横丁では「狸小路」でしょうか。
投稿: はくぶん | 2005/03/25 20:40