« 夏をのりきる「冷や汁」リンク特集 | トップページ | 狭いスキマのあらし荒れる »

2005/06/28

狭いスキマの感情論

最近のトラックバック2つは、5月13日の「失われた全体像の末路」に対するもので、一度に2つもつけて、とても「つぶやき」とは思えない感情的。自分の意にそわないものに対する、こういうやり方そのものに、その本質があらわれているわけだが、おれの意見と比べて、こういう恣意的な感情論を見ておくのも、悪くないだろう。客観公平を装っていないだけに、わかりやすい。

ついでに書いておくと、このトラックバックが、全幅の信頼をおいているらしい「笹山登生」さんについては、農林中金出身、つまり一方の当事者である日本の生産者の利益を代表する代議士だということに留意する必要があるだろう。

ついでにもう一つ書いておく。最近アメリカの食肉加工現場の労働者団体の発言が引用されるが、それを取り上げるなら、それと反対の意見も紹介するのがトウゼンだろう。「労働安全」問題などは、その人たちにむかってとくべき話で、こちらでするような話ではない。という話をしても、ムダなのだな、最初に結論ありきなのだから。

とにかく、俺のブログは、このような狭い感情的な不毛な議論をする場ではなくて、安全は文化であるという視点での創造と、国民経済の実態に即した食糧政策(近代日本食のスタンダード)という視点で、つねに食の全体像を追求し建設的に考えるのだ。

それに、おれ個人の意思を、また述べておくと。アメリカ牛の輸入禁止措置は解除してほしい。一日に、あるいは一年にどれぐらい食べ続けると発症するかの確率を明示していただけば、あとは自分で判断するので、まかせてほしいと思う。おれにとってもだが、多くのあまり牛肉を食べない、安い牛肉しか食べられない人間、そしてコメだって防御服を着て農薬散布をするような安いコメしか食べられないものにとっては、糖尿病や癌や労働災害やストレス環境など、ほかの要因で死に至る確率が高いと思うから、税金はそちらの対策に多くつかって欲しいと思っている。

そのように、とても低いレベルで考えているのですね。ゼッタイ正しく高潔高邁な精神と、ゼッタイ正しい高度な専門知識をもって、アメリカ人を「守銭奴」とノノシルことができるような人間じゃないのです。低レベルのバカでゴメンね。

しかし、おれはバカだからさあ、自分で納得できないことがあると、みんなが賛成の「食育基本法」にケチをつけたり、牛肉輸入問題でも「常識」に反して、こういうこと言ったりしている。すると、まあ、ここにトラックバックなんてありがたいほうで、なにやら「おめえのブログつぶしてやる」たぐいのメールがときどきある。おれのような少数意見などほっておけばよいと思うのだが…。ま、そういう連中がいるのですなあ。つぶしたかったらつぶしていいよ、またつくるから。

| |

« 夏をのりきる「冷や汁」リンク特集 | トップページ | 狭いスキマのあらし荒れる »

コメント

ちなみにですが、たまたま笹山さんのお名前がTBに出てしまいましたけれど、日本が報道しない内外の情報をすばやくご紹介くださる掲示板というのは私は笹山さんのところしか知らないんですね。新しい検査だって、既存の日本のマスコミさん、まだどこも紹介していないでしょう。なんででしょー?
笹山さんが自民党であれ民主党であれ、農協であれアメリカのお役人さまであれ、最新の技術革新とか、新しい情報をご紹介くださるのであれば、ビシバシご紹介しちゃいますよ~。大衆食さんも、情報いただけるのであればぜひブログでご紹介させていただきます(^^ 

ところで、汁かけめし、っておいしいですね~。私はお豆腐のお味噌汁で、豆腐が冷たくて、あったかいご飯にかけたものが絶妙においしいと思ってます。

投稿: Mariko | 2005/06/28 15:28

こんにちは(^^
別に感情的になってTBしたわけでは全然ないんですが、ご挨拶が遅れて、申し訳ございません。
BSEもね、単なる個人の嗜好とか選択で済ませられる病気ならいいんですが、そうではない公衆衛生の問題ですので。医療現場は戦々恐々としております。

税金については今までのテストの10分の1の新しい検査が出来つつありますので、さっさと乗り換えて他の問題に使っていただきたいのはもちろんですね!これからもよろしくお願いいたします(^^

投稿: Mariko | 2005/06/28 15:18

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 狭いスキマの感情論:

» 検証:普通の生活で、vCJD=人型BSE(狂牛病)が感染しないとは本当か?その1 歯科編 [BSE&食と感染症 つぶやきブログ]
先日、OIEという、世界の動物感染症対策を推進する機関の先生がフランスから来日、食安委主催でリスクコミュニケーションが開かれましたので、行ってみました。そこで驚いたのは、OIEの「BSE問題は公衆衛生的にリスクが低いと思われる」という見解と、世論をリード、問題提起すべき立場の新聞記者さん(公衆衛生ご担当?)の「○○菌よりBSE問題は公衆衛生リスクが低い云々」という認識です。 BSEから始まって�... [続きを読む]

受信: 2005/06/28 15:14

« 夏をのりきる「冷や汁」リンク特集 | トップページ | 狭いスキマのあらし荒れる »