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2005/06/22

「スローフード」や「食育」のまやかし

最近、日タイFTA交渉がマスコミで話題になっていると思うが、そこにはハッキリと、日本の自動車業界の進出とひきかえに日本の農林水産業が犠牲になっていく構造がみられる。これは、いまに始まったことではない。トヨタ奥田など日本の自動車業界の指導者たちは、自分たちの経営努力や業界努力で成長したような顔をしているが、とんでもない厚顔だ。脳なしオヤジが自分の娘を売るようにして日本の農林水産業をさしだして、成り立ってきたのだ。

しかも、いまトヨタ奥田が指導する経団連のザマはなんだろうか。加盟10数社が談合という違法行為を平気で続けてきた。これは、どういうことだ。どうせ氷山の一角で、しかしそれだけでも、娘売り自動車産業のトップに立つトヨタ奥田経団連会長はじめ財界指導部には、国民を犠牲にしても平気の感覚が蔓延している証拠ではないか。

この事態を、「スローフード」や「食育」を主張するひとたちは、なんとみているのだろうか。彼らは、いつも国民を悪者にし堕落者よばわりして、食糧の自給率低下は「洋風かぶれ」の国民に責任あるようなことを言い、弱い立場の国民に向かって説教くらわすことはするが、コトの源である巨大なものに向かってものをいうことはしない。そこに「スローフード」や「食育」の大きなまやかしがある。

ま、日本がどうなろうと、おれはあまり興味ないのだが、こういう連中がのさばるのは、どうもゴジラが吐き散らす炎と毒ガスのなかで生きているようで気分が悪い。

ま、しかしだね、そういうなかで、ワレワレは鼻歌うたいながら生きていかなくてはならない。ってことで、『大衆食堂の研究』HTML版に「編外編*食堂あいうえおかきくけこ」を掲載しました。
http://entetsutana.gozaru.jp/kenkyu/kekyu_index.htm

これまで、ザ大衆食のサイトや当ブログで、「いかがわし度」という言葉を説明せずに使ってきたが、ここを読むとわかる。

しかし、イヨイヨあと一編を残すだけになった。じつは、この作業は本を見ながらHTML版を作成していたのだが、あまりにも大変なので、ついにOCRソフトを買ってしまったのだ。こんなことしても一銭にもならないのに。

しかししかし、マイナーに生きるものは、これぐらいのことをする心意気がなくては、ゴジラが吐き散らす炎と毒ガスのなかで鼻歌うたいながら生きられない。

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