塩崎庄左衛門さんから、うれしいメール
昨日11日、しみじみうれしいメールをいただいた。公開の快諾をいただいたので、ここに紹介。
以下転載。
はじめまして、塩崎庄左衛門ともうします。昭和36年生まれです。八丁堀に住んでいます。
ザ大衆食を発見してうれしかったのでメールします。今日一日地獄リンクも含めて隅々までみました。
げろめしわたしもやってました。絹ごしにわかめ納豆紫蘇おかか。卵は入れたり入れなかったり。ときどきオクラ。ショウガを入れる時は揚げ玉があると入れてました。揚げ玉にそばつゆをちらっと掛けておくのが墓の下です。
冷や汁はうちの場合、ごま汁といって、出汁に味噌とすりごまを入れただけの簡単なものでした。このごま汁はそうめん、蕎麦、うどんのつけ汁にも夏場は活躍します。夏には必ず食べますね。
あと深川めしですが、深川宿のは違いますね。あれはかまめし、あさりごはんです。
よく祖母がつくるのを見ていました。せっかちなじいちゃんが「おい、めしだめしだ」と昼飯に帰ってくると、ばあちゃんがいそいでつくるんです。「ぶっかけでいいかい?」「おお!」
なべにあさりのむき身、絹ごし豆腐のつぶしたものをいれヤカンからお湯を入れて、味噌と砂糖を入れ、醤油も少し入れ、甘辛の濃いめのみそ汁にして、にたってくるとざく切りのネギをいれ火を通すとできあがり。どんぶりめしにかけて季節の野菜の漬け物でかっこんでまた商売に出てました。いまでもうちではよく食べています。夏は豆腐が生煮えにすると暑くなくていいのね。
ほかにもたくさんぶっかけめし、ぶっかけようの汁物が存在してました。それらの当時のレシピを再現して検証する試みを今夏、実施する予定です。母もだいぶもうろくしてきてますから、記録するのは今年しかないと思っております。
それから、ねこまんまはオカカゴハンのことでしょうゆはかけませんでした。ご飯にみそ汁はジョンのご飯といって犬のごはんでしたが、これには規則があって、あさのみそ汁の出汁に使ったにぼしが全部入ります。汁は少なめで、わかしざましをかけてやることになってました。ジョンが死んだ後も、ジョンのご飯といっていたな。
すいません、勝手にたくさん書いてしまいました。普通においしいものを共有できればいいなと思います。私の経験が中央区の街づくりにいかせたらいいなと、日々思っています。
定食屋で一番覚えているのは、世田谷区大蔵の千草という夫婦でやってるみせでした。仲の良かった先輩の家のそばで、サバ味噌、煮魚、生姜焼き、野菜炒め。どれもどっさりでした。大盛りの丼飯に具沢山のみそ汁。ゆず胡椒の味を知ったのはここでした。
転載おわり。
拙サイトをごらんいただき、このように自分の普段の生活や食生活をアレコレ考えたり、見直したり、発言したり、いただけるのはうれしいことだ。「普通においしいものを共有できればいいなと思います」って、まさにその通り。そのキッカケのために、このザ大衆食をやっているのであって、自己顕示や知ったかぶりのためではない。
ところで、昭和36年生まれなのに? 塩崎庄左衛門さん略して「塩庄」さんという江戸期風のお名前である。八丁堀に住んで、こういう名前だと、もしかして八丁堀同心の末裔かと思ってしまうが、こちらにサイトがある。
http://todaya.hp.infoseek.co.jp/
ここに角川文庫の『オラ!メヒコ』の紹介がある。これを見て、アッと思った。たしか『文学界』だったと思うが、読んでいるひとなら記憶にあるだろう。ちょっと前に、田口ランディさんが、メキシコを旅する話を書いていた。そこに「おかしなトラブルなカメラマン」が登場する。その印象があったので、塩崎さんに、もしかしてあの「おかしなトラブルなカメラマン」さんですかと、失礼ながらメールで訊ねたら、まさにそうだったのだ。いやあ、あははははは、Webは、こういう出会いがあるから楽しいねえ。
その後のメールで、まだまだ楽しい話があるのだが、それはまた後日ということで。
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