「駄」と「雑」と「B級」
「B級グルメ」という言葉は、できるだけ使わないようにしている。というのは、「B級映画」と比べてみるとわかりやすいと思うが、「B級グルメ」の「B級」は、経済的な概念であって、文化的な概念ではない。つまり経済的な安物を意味するだけで、文化的な「B級」ではないような、ギマンやムジュンを感じるからだ。
「B級グルメ」には、「駄」や「雑」といった「B級」の文化を楽しむより、経済的な安価な大衆値段のもので、純粋でエリートな「A級」の文化を楽しもうというような、イヤラシイ根性があるように思う。
安物を利用して、自分は正しい賢い「A級」な人間であるかのような陶酔や演出をする、それがコンニチの「B級グルメ」であるような感じがする。もっと単純に「駄」や「雑」を楽しむのでなければ、「B級」とはいえないのではないか。「駄」や「雑」は、サラブレッドではない、「いかがわしい」のだ。
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