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2005/10/02

ニフティのペテン商法

先日、ニフティの案内サービスとかいうところから電話があった。

お客様がご利用のADSLのコースは、入会当時のものより速度のはやい50Mになっています。おなじ料金でも、あとから入られた方がお得という状態です。そこで、お客様がご希望なら、こちらのアンケートにお答えいただくだけで、現在の50Mのサービスに切り替えることができます。その場合、モデムの交換が必要で、こちらから新しいモデムを送りますので、古いものを送り返していただく料金だけ、お客様の負担でお願いします。

ま、約、そのような内容で、ようするにモデムを交換するだけで、速度がはやくなる、というのだ。現在の速度に不自由しているわけじゃないが、古いモデムを送り返すカネとテマだけならやっておいてもいいかと、そのようにすることにした。

そのあと、切り替え日が10月3日であるというメールがきて、9月30日にモデムが届いた。ところが、見ると、モデムの変更だけではすまない。電話機の接続までかわり、現在、電話機はスプリッタから直接つながっているのに、モデムと接続するようにしなくてはならない、配線や電話機の設置場所などの変更が必要なのだ。もちろんそのためにコードなどを買う必要がある。

それで、おれはニフティのお問い合わせ窓口に下記メールを、その9月30日に送った。

>先日、そちらから案内があって、アンケートに答え、ADSLのコース
>変更に同意しました。
>その後、そちらから開通予定日が10月3日と案内があり、今日、新し
>いモデムが届きました。
>添付の説明を見ますと、こちらはモデムの交換だけで済むと思って
>いましたが、電話回線との接続方法も変わり、現状の電話の位置ま
>で変える必要があることがわかりました。そこまでの説明は受けて
>いませんでしたので、こちらの現在の接続方法も申し上げなかった
>のですが、とにかく、変更が物理的に無理なのがわかりましたの
>で、3日に行われる予定の変更は取りやめ、現状のままでいきたいの
>です。その手続きは、どのようにしたらよいのでしょうか。

翌朝返事があり、ようするに、
「ADSLの速度変更キャンセルについてご連絡いただきましたが、変更工事日が
間近となるため、速度変更キャンセルを承ることができない状況であることが
確認できました。」
ということなのである。そこで、あちらが推薦する接続法が書いてあるのだが、それでやっても、けっきょく電話用の配線は一度モデムに接続しなくてはならないことにはちがいない。

そこで、またメールを出した。当方の事情を説明し、ま、おれとしては比較的おだやかに、このようにお願いをした。
「「変更工事日が 間近となるため」と申されても、そちらからモデムが届いたのが昨日のことだし、そちらがモデムを替えるだけでよいと説明されていたことですから、一方的すぎると思います。
ま、そのことは棚上げにしても、現状を維持する手続きの方法、そのばあい、現状にもどるのに日にちを要する場合、何日ぐらいかかるかなど、教えてください。」

すると、おれがきのう夜飲みに出かけているあいだに、メールがあり、アレコレ説明のあげくに、こうあるのだ。
「なお、大変恐縮でございますが、現在、○○様のお住まいの地域につきまし
ては、「ADSLニュースタンダードコース」は新規のお申込みが回線速度が下り
50Mのみの提供となっております。

 そのため、お使いいただいておりました回線速度 8Mへ戻す事はできかねます。
この点、何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。」

なんということだ、これじゃ、最初の説明も、その次の「変更工事日が間近となるため」という説明も、ホントウのところを話てないのだ。もちろん、土壇場になってウムをいわせない、最後の返事がホントウの実態である。ウソをついて、借りているアパートからひとを追い立てるようなことを、自分達の都合でやったのだ。

で、彼らの都合はなにか。いまになってハッキリしたのだが、ようするにウチの電話機をモデムに接続させることによって、IP電話の利用を増やそうというコンタンで、こういうことをしたのだ。そのために、こちらは望んでいない必要のない、しかもまったく説明のなかった電話の現状の変更、電話の配線や設置場所の変更を強いられている。ADSLの速度変更の話じゃなくなっているのだ。

これがペテンじゃないとしたら、なにがペテンになるのか。
しかし、ちかごろ、こういう、これは「次々販売」というインチキ商法まがいの方法でもあるのだが、こういうことがあると、みんな騙された方も悪いですまされることが多い。そして、ますます、このようなことが普通になっていくのだ。自らの向上心を失ったクダラナイ世の中である。

モノの取り引きの場合、外の箱と中身がちがえば、トウゼン問題になる。中身に異物がちょっと混入しただけで大騒ぎ、会社の経営が傾くことがある。納品が遅れたら取り引き停止もめずらしくない。しかし、サービスの場合は、なかなか問題にならない。これだけ、おれのようなフリーライターを含め、サービス業の関係者が多くなったのに、そのモラルもモラールも低い。ま、もたれあい、キズのなめあいだからね、サービス業ってのは。

というわけで、とりあえず明日は、当ブログの更新やメールの交信は、できない可能性があります。

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コメント

これは、やはり世界的な過剰競争の結果なのでしょうか。資金回転力を高め投資効率をよくしようという要望だけが優先し、消費者の意思は無視される。ちかごろは、銀行や証券会社や投資会社の声だけがでかくて、こまったものです。

投稿: エンテツ | 2005/10/05 08:53

お取り込み中のようですが。クーリングオフも出来ませんか。

相談電話が繋がらないケースもプロヴァイダーなどの場合多いですね。繋がっても余り役に立たない。

このような商法は、技術的条件が発展して来て先方の都合で現状のサーヴィスが受けられなくなる場合に起こります。世界的に共通した商法です。今回の場合はニフティー解約の可能性もあるわけですが、もっと酷い例もあります。

私などは、7万円近くした商品を二三年使ってゴミにした事があります。独テレコムなどは、再三電話を掛けて来て新システムへの変更を勧めます。最終的にそちらの方が収益率が良いからです。先に釣って置いて後で値上げも出来ます。民営化された旧モノポリーの官営ほど性質の悪いものはありません。世界的にこれに怒りを持っていない顧客は少ないでしょう。

先方の都合で従来の施設は無価値となり、強制的に新システムに変更させられます。TVなども観ないのが正解ですね。

先方の都合によるシステム変更に対して、二週間ほどは現状復活出来る消費者保護法が必要と思います。

投稿: pfaelzerwein | 2005/10/03 17:51

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