この細木数子の発言はジケンではないのか
人気占い師細木数子さんが、フジテレビのバラエティー番組「幸せって何だっけ」で発言した内容をめぐり、「現実と違う内容で、鶏卵への不信感を生んだ」として、日本養鶏協会など11生産者団体がフジテレビに抗議していたことが、30日までに分かった。
番組は11日に放送され、細木さんは鶏卵について「24時間明かりをつけて、1羽あたり1日2、3個産ませている」「ほとんどが薬でつくられている」と述べた。
日本養鶏協会によると、放送後、養鶏業者から同協会へ「卵の売れ行きが落ちた」「誤解をただしてほしい」などの声が殺到したという。
このため、団体側は(1)鶏を眠らせていないわけではなく、24時間という表現はおかしい(2)1日あたりの1羽の産卵数は1個で、3個も産卵することはない(3)飼料は薬事法で定められた基準を守っている-として、回答を求める抗議文を28日に提出した。
asahi.com 細木数子さんの発言、養鶏協会が抗議 フジテレビに
2005年11月30日09時28分
フジテレビのバラエティー番組「幸せって何だっけ」での占師細木数子さんの発言をめぐり、日本養鶏協会などが「鶏卵生産の現実と背離した科学技術論的にもあり得ない内容で、鶏卵への不信を誘発した」として、11養鶏関係団体の連名でフジテレビに抗議していたことがわかった。
問題の番組は11月11日に放映され、細木さんは鶏卵の価格について安すぎると批判。それを可能にしている大量生産の陰に(1)養鶏場では24時間明かりをつけて夜もない状態にして、1羽の鶏に1日あたり2~3個もの卵を産ませている(2)鶏卵をはじめ食料のほとんどが薬でつくられている――といった状況があるとの持論を展開した。
しかし、日本養鶏協会によると、照明の点灯時間は14時間前後で、1日あたりの産卵数も通常は1個。3個産卵する鶏は存在せず、抗生物質などの薬物は薬事法で定められた使用基準を守ることによって、鶏卵の安全性が確保されている。
同協会の島田英幸・専務理事は「食の安全・安心への関心が高まる中、消費者を惑わし、鳥インフルエンザの発生などで生産者が抱える不安を増幅させた点は看過できない」と指摘。細木さんの発言を放送した理由を尋ね、今後の具体的な対応について回答を求める書面を28日、フジテレビに提出した。
フジテレビ広報部は「抗議は真摯(しんし)に受け止めており、一部の関係者にご迷惑をおかけしたことはおわびしたい。抗議への対応は現在、協議している」、細木数子さんの事務所は「対応はフジテレビに任せている」としている。
引用、以上。産経新聞のWebにも、朝日とほぼ同じ内容の記事がある。
生産者や製造者や販売者のウソ、つまり不正や偽装や不正確な発言に、マスコミは大騒ぎをする。この細木数子さんの発言は、日本養鶏協会の主張が事実とすれば、生産者や製造者や販売者のウソと同様に扱われなくてはならない。食に関する情報をゆがめるジケンとして、まったく同じではないか。
もし細木数子さんが事実を把握してないまま、このような発言をしていたとしたら、その影響力からみて、そして実際に被害が出たようであるが、社会不安を掻き立てる「騒乱罪」に匹敵する、とんでもない行為として糾弾されなくてはならない。マスコミは、弱小の浅田農産を自殺倒産に追い込んだような「正義」をここでも発揮し、真相を追究すべきだ。視聴率を稼げる有名タレントだからといって、手をぬくんじゃねえぞ、有名人のいうことだからジケンなのだ。細木数子さんの発言は、いったい、どこでどういう事実を把握したうえでのことなのか。
社団法人日本養鶏協会の抗議文
http://www.jpa.or.jp/news/item/2005/11/28/besshi01.html
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