年の瀬、今年の年賀状、来年の年賀状
まあ、年の瀬で、いろいろな年の瀬があるわけだけど。きのうは、チョイと用があって出かけた先で、ときどき一緒に飲む東京下層労働者たちとグウゼン出会って飲んだが、どいつもこいつもツライ年末なのに、まあいつもどおり陽気でなあ。懲りない連中といえば懲りない連中。
内装職人はC型肝炎で入院のち退院後治療中、一ヶ月の注射代とクスリ代に7万かかる。タクシー運転手は、まもなく失明の病気、もう仕事は休んでいる、できない。もちろんどちらも酒を飲んではいけないのにガブガブ飲んで。製本職人は、毎日午前8時から午後10時までの肉体労働で疲れ果てうつ病に、休んでいるが復帰はむずかしいから、まもなく辞める。20年以上つとめたところだが、会社自体もアブナイらしい、退職金もらえるうちに辞めなくては。そのあとはどうなるかわからない。牛乳配達男は、もう転々としたあとで、これを辞めたらあとがない。ホームレスしかないからなんとか続けているようだ。そういや彼が牛乳配達をやり始めたとき、このブログに書いたと思うが、ワレワレは彼が何日間続くか賭けたのだった。最長で一ヵ月、おれはたしか20日ぐらいに賭けたのだったかな? みんなハズレ。
ま、それでも、正月は来る。
今年の初めの年賀状もどきで、年賀状やめた宣言をしたので、このクソ忙しい時期に、年賀状のことを考えなくてよいから気がらくだ。
では、今年の年賀状は、どんなものだったか。昨年末すでに年賀状は買ってあったので、その年賀状を使って、「謹賀新年」とはせずに「エンテツ年頭消息」として出したのだった。こんな文章でね。
エンテツ年頭消息 2005年正月号
元気一番。今年から「年賀状」は、やめることにした。もともと年賀にかこつけて一年に一度ぐらいは、生きているぜ、こんなアンバイだぜ、と自分の存在を押し売りアピールするのがタノシミだったのだ。この新スタイルなら年末年始の飲酒繁忙期に、年賀状づくりを気にすることなく、思いきり酒を楽しめるからね。それに年賀状につきまとうメンドウがなくてよい。という万事自分の都合が最大の理由。怠惰は創意の基。でも今回は年賀はがきを買ってしまったから、移行措置として、こうなった。さて、昨年は7月にちくま文庫から『汁かけめし快食學』、それがキッカケで初めてTBSテレビ「はなまるマーケット」出演など、イロイロな初体験が重なった。故郷の六日町はマサカの大地震に襲われたし、このトシになっても、初体験はまだまだある。かくて、いろいろ感慨を覚え発見も多かったが、じつは、おれは何も変わらなかった。今年はどうなる? トシをとる。 天国か地獄か。
ということだったが。ところが、これを見たやつから、おもしろいから、これを続けてくれという要望があった。フン。ま、たぶん、やるだろう。ただし、年賀状は買ってないから、年が明けてからゆっくりやるさ。
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