巻機の水
写真は03年5月撮影。クリック地獄で拡大。魚沼コシヒカリの田植え風景。中央奥の高い山が巻機山。
まだまだ高千代酒造の話。高千代の酒は巻機山の水でつくる。
巻機山は、おれという人間をつくったような山で(というと巻機に怒られるかもしれないが)、ザ大衆食「巻機山」に書いている。
http://homepage2.nifty.com/entetsu/makihata.htm
しかし、この山の水のことは、あまり書いてない。でも、まったく書いてないわけではなく、10月6日「ジャム&マーガリンは青春おげおげ」に書いたね。高校1年山岳部夏山合宿のとき、2合目で、食パンにジャム&マーガリンを食べながら飲んだ水が巻機の水だ。
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2005/10/post_0aab.html
この水は記憶に残る水だし、巻機の水は何度も飲んでいるから覚えている。その伏流水が、高千代の酒造りに使われている。これは「超軟水」に分類されるのだが、高千代は、最近この仕込み水を売り始めた。ふつうは酒蔵で水を売ることはやらない。
おれは、ここの水は大丈夫なのか聞いた。いろいろモンダイがあるところが少なくないからだ。すると、「おかげさまで、山にはスキー場一つできなかったから、いい林が残っているし、水は量質とも、まったく心配がない」という返事が返ってきた。
それで思い出したが、巻機は深田久弥百名山の一つだし、春の残雪期にはスキー登山でにぎわうところで、ここにスキー場をつくる話しは何度もあった。たしかリゾート法のあとバブルの頃は、かなり話がすすんでアブナイ状態になったような気がするが、森林組合やたくさんの人々によって巻機は守られ、そのまま残った。
はあ、そういうことがあったよなあ、よかったよなあ、とシミジミ思うのだった。
高千代酒造では、シャレたびんからその水を飲み、そしてさらに醸造所の前に湧き出るその水を飲んで、わが青春の山、巻機のある方角を仰ぎ見たが、雪雲のなかだった。
この超軟水をつかった高千代の酒造りの話は、3月に発売される「談」別冊「shikohin world/酒」に掲載予定なので、ごらんくださいよ。
高千代酒造の超軟水 おれとはちがって、やさしい肌理のこまかいなめらかな舌触りだよ。
http://www.takachiyo.co.jp/mizu-.htm
高千代酒造が、米からつくった酒、「純米 にごり酒 高千代 石ばかち」 いままさにできたて発売中。おれも買ってきた。
http://www.takachiyo.co.jp/kisetu-nigori.htm
ザ大衆食「六日町 大阪屋 高千代酒造 満足泥酔紀行」
http://homepage2.nifty.com/entetsu/sinbun/muikamati_oosakaya.htm
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