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2006/01/08

知的な文芸的な、「実業」や「現業」に対する偏見か?

『食品商業』1月号から連載が始まって、この15日には2月号が発売、20日には3月号の原稿の締め切り。

『食品商業』という雑誌を知らない人が、たくさんいる。おれの古いツキアイの人だと、ほとんど知っているか、商業界で出している雑誌だよというと「ああ商業界ね」とわかる。ま、ようするに業界誌あるいは専門誌であるから、それはトウゼンなのだろう。

しかし、オモシロイのは、商業界の雑誌を読んでいるか知っているひとには、たとえば『文學界』や『群像』や『新潮』や、あと何かな、『芸術新潮』とか『美術手帖』? 音楽雑誌、散歩雑誌、オシャレ雑誌、ま、とにかくそういう文化的文芸的芸術的?……非実業的非現業的な業界誌や専門誌を知っているか読んでいる割合は高いが、その逆は、ほとんどナイ。おれが「ライター」という肩書をつかいだした近年に知り合った、わりと下世話に詳しいベテラン編集者でも、商業界を知らないひとが多い。

おれのまわりのことだけど。

いったい、「リアリティ」や「知識」とは、なんなのだろうか。

交通や郵便や、現業関係が、どんどん簡単に「民営化」されるのは、そういう「文化的」背景があるのかも知れない。実業や現業、そこで働く労働者に対する偏見は、意外に根強いように思うのだった。

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